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何も知らずに起業するのは危険がいっぱい!?フランチャイズ加盟や独立について考えるブログ

FC加盟のメリット&リスク

2007年06月06日 | これから加盟する方向け
FC加盟のメリット、それはまず既存のブランドとノウハウを利用できるということですね。これに尽きます。

 たとえば飲食店を自分で立ち上げようと思っても、仕入れから物件探し、資金繰りなど大変ですし、残念ながらほとんどうまくいきません。脱サラ気分で始めたってなかなか甘くはないのです。いい立地をおさえるのも想像以上に困難です。その点、信用できるFCであれば言われたことをやっていれば開業できちゃうんですから、楽は楽ですね。ただし、FC本部の立地診断というのはあまり信用しないことをおすすめします。自分でしっかり確認して決めることをお勧めします。

 原材料の仕入れなども自分でやるのは大変ですよね。かなりの行動力と覚悟が必要です。今まで商売をやっていた人なら良いですが、やっぱりチェーンで仕入れたほうが卸側もメリットが大きい。立ち上がったばかりの、零細FCはあてはまりませんが、一般的なFCチェーンのメリットです。

 ではなぜ訴訟にまで発展してしまうのか。 これは 
1.営業的な観点
2.世の中の情勢
によるものが多いですね。

そもそもFC本部は開業と運営のノウハウしか持ってないのに、立地診断から業態の浮き沈みの回避まであれこれ期待するのが間違ってます。残念ながら本部の営業マンはそこまでわかっていません。彼らもノルマがあるのだから「うちに入れば皆でバックアップしますよ」みたいな話しかできない訳です。当たるも八卦、みたいな世界をどんなに緻密に見せたところで、商売に正解はないということです。それが過度に本部に期待することからトラブルは始まります。そして予定通りに売上があがらないと、トラブルは現実のものとなります。

ちなみに私は以前フランチャイズ本部で働いていた際、上司が大反対した立地に「ぜひ出したい」と主張していた加盟者に対し、社内の反対を押し切って出店させたことがあります。その根拠は、加盟者が地元でバリバリのたたき上げ経営者で、社内の立地判断を上回るノウハウがあると考えたからです。結果、そのお店は過去最大の売上を記録し、いまだに売上トップです。そんなことはよくあります。本部は神ではありませんので、大手チェーンであっても立地診断は勘に頼っているところが多いのです。

 また世の中の情勢として、特定の業態がブームになったり、一気に店舗が増えたりすることがよくあります。たとえば「まんが喫茶」や「ビデオ安売店」など、一時期は大きなブームとなりました。しかし、ブームが下降線になったり競争が激しくなると、閉店する店が出て訴訟問題に発展することが増えてきます。本来は「自己責任」とも言うべき事態ですが、強引な契約や契約書の不備など、いろいろな要素がからまって最後は「訴訟」にまで発展するのです。


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