最近の相談傾向

運営するサイトにて独立に関する相談を受けておりますが、最近の傾向としまして、
「初期投資の低い」ビジネスを志す方が多いように感じています。
ひと昔前は、独立というと人生の大きな決断として借金や悲壮な決意というイメージでしたが、最近の独立は「副業型」が多くなってきているようです。
　独立にリスクがかからない、ということ自体は歓迎すべきことです。事業の成功失敗は、必ずしも努力や才覚だけでは決まりません。失敗したときに大きな損失を出さずに済むのであれば、再チャレンジも可能でしょう。
　しかし反面、気軽に始められるビジネスというのは、未成熟な分野であったり、収入が不安定になったりすることも想定しておかないといけません。副業型といっても、何の努力もなしに安定収入が稼げる訳ではありません。「○○のサービスというビジネスは、店舗もいらず投資が少なくて済み、技術修得だけで独立できるようですが、どうでしょうか？」といった相談を受けますが、そのビジネスはいわゆる下請け稼業であったり、営業努力に左右されるようなものであったりすることが大半です。
　投資が低いからということで安易に加盟すると、後悔してしまうことになるでしょう。ビジネスの原理としてローリスクハイリターンということはあり得ませんから、そもそもなぜ低投資が可能なのか、そして自分がその仕事を信念を持って続けられるのかを、もう一度よく考えてみることをお勧めします。