転ばぬ先の独立相談所~フランチャイズアドバイスネット~

何も知らずに起業するのは危険がいっぱい!?フランチャイズ加盟や独立について考えるブログ

フランチャイズはなぜ事前に相談が必要か

2007年05月30日 | FANとは?活動の趣旨
 例えばの話。今手元に、独立開業やFC募集を扱う、唯一と言って良い大手の雑誌があります。ページをめくると、

1. 聞いたことのあるような大手チェーンや代理店の広告

2. 起業がいかに素晴らしいかを特集した記事、有名人インタビュー

3. 本編。ひたすらFCや代理店募集などの広告

という順番で構成されております。これだけを読み進めていくと、

1. 大手ブランドの安心感

2. 独立のサクセスストーリー。有名人の昔の苦労から、成功に至るまでのストーリー

という順番で頭に入ってきますので、いかにも「皆、苦労した結果、成功したんだな」という勇気のようなものが湧いてきます。そのまま次の広告を読んでいくと、「安心できる」「成功のチャンス」であるという感覚にとらわれます。

 しかし当たり前ですが、そこに登場している成功者は必ずしもその広告のシステムを使って成功した訳ではありませんし、雑誌ですから多少の脚色があることも加味しなくてはなりません。危険なのは、「苦労すれば報われる」という精神論が、本来考慮しなければならないリスクや各チェーンの不確実性を、皆さんの目から見えにくくしてしまうことです。ここで勘違いして有名なチェーン=自分がやっても安心、という単純な考えにとらわれると失敗します。
 現に、2005年に大きなトラブルとなったラゴラは、雑誌の一番高いページに大きな広告を出して勧誘していましたが、結局は倒産、社長失踪、そしてビジネス自体も薬事法違反というとんでもない企業でした。

 では、ほかに何を調べ、誰に相談したら良いのでしょうか。雑誌類はそもそもあまりありませんし、インターネットでも広告や偏った意見しか入手できません。本部に問い合わせて営業マンに話を聞いても、当然それでは不十分です。親類はできる限りの協力はしてくれるでしょうが、客観性に欠けてしまい、なかなか広い視野で考えることができません。

 そのため、私たちも相談活動をしていますが、誰であれ必ず事前に相談してからの加盟をお勧めします。