goo blog サービス終了のお知らせ 

浄空法師説法研究

浄空法師の説法に学びながら、日本語に翻訳して紹介しています。

家庭教育は何を教えるのか(下)

2012-10-29 | 【伝統文化の復興】


家庭教育教什麼(下集) / 家庭教育は何を教えるのか(下)
文摘恭錄—大方廣佛華嚴經(第二O九三)2010/1/26 檔名:12-17-2093

古代的中國人,沒有不知道教育重要,尤其是家庭教育,教什麼?教人發揚性,人性本善,《三字經》上第一句話,「人之初,性本善」。如何把這個本善的性,在人一生當中能­保持不失去?這是教育第一個目標。所以中國的教育是愛的教育。也就是說人不能不知道自愛,自愛,愛什麼?愛自己的本善,這叫真正自愛。
古代の中国人は、教育の重要性を知らない人はいませんでした。特に家庭の教育です。何を教えるのでしょう?人の性徳【注1】を発揚することを教えます。人の本性はもともと善であり、『三字経』の第一句には「人は生まれつき、その本性は善である」(人之初,性本善)とあります。どうすればその本来善である性徳を、一生涯失うことなく保ち続けられるのか?これが教育の第一の目標です。ですから中国の教育は愛の教育です。また人は自分を愛すること(自愛)を知らなければなりません。自分を愛するとは、何を愛するのでしょう?自己本来の善を愛すること、これが真に自分を愛するということです。
--------------------------------------------------------------------------
 【注1】 性徳(しょうとく)・・・・衆生が本性として具えている生まれつきの能力。
--------------------------------------------------------------------------

那本善是什麼?父子是親,是本善,父­子有親,那個親愛,那是本善。君臣有義,那個義是本善,夫婦有別,別是本善。長幼有序,朋友有信,本善。現在沒有了,父子沒有親,君臣沒有義了,夫婦沒有別了,長幼沒有序­了,朋友不講信了,這就是無自愛。你本性裡面的善,你統統丟掉了。這五倫。第二個是五常,五常是本善,仁、義、禮、智、信。現在在禮丟掉了,無禮,不義,不仁,不智,也­不信。這五常沒有了。於是四維八也自然消失了,這些就是古聖先賢所講的本善,八有兩個說法。
それでは本来の善とは何でしょうか?父子の親は、本来の善です。父子の親、それは親愛です。それは本来の善です。君臣に義あり。その義は本来の善です。夫婦に別あり。その別は本来の善です。長幼に序あり。朋友に信あり【注2】。これらは本来の善です。今はなくなってしまいました。父子には親がなく、君臣には義がなく、夫婦には別がなくなり、長幼に序がなくなり、朋友は信を重んじません。これは自分を愛していないことです。あなたの本性である善の徳は、ことごとく失われてしまいました。これは五倫です。二つ目は五常【注3】です。五常は本来の善です。仁、義、礼、智、信。今では礼が失われ、無礼、不義、不仁、不智、そして不信です。この五常がなくなりました。そのため四維【注4】、八徳【注5】も自然に失われました。これらは古の聖賢が説かれている本来の善であり、八徳には二つの言い方があります。
--------------------------------------------------------------------------
 【注2】 五倫(ごりん)・・・・父子の(親孝行)、君臣の(忠義)、夫婦の(役割の区別)、長幼の(上下の秩序)、朋友の(信義)。(『孟子』滕文公上より)
 【注3】 五常(ごじょう)・・・・(慈愛)、(道義)、(礼節)、(善悪を見極める智慧)、(信義)の五つの道徳。(『漢書』)
 【注4】 四維(しい)・・・・(礼節を知る)、(道義を守る)、(心清らかで寡欲である)、(恥辱を知る)。これらの国家を維持するのに必要な四つの大綱。(『管子』牧民)
 【注5】 八徳(はっとく)・・・・下記。
--------------------------------------------------------------------------

我們如果講四維八,那就完整的,就全包,四維是禮義廉恥,八是孝悌忠信­仁愛和平。唯有自愛,他才知道愛人。知道愛人的人,他才知道愛家,愛族、愛家族、愛鄉、愛國、愛眾生。大乘佛法裡面,把這愛更擴大了,愛天地萬物,這是圓滿的天倫之樂。在­過去,如何把這樁大事做得圓圓滿滿,完全是家教。所以中國人從小,就十二歲之前,嚴格的教育,教規矩。
私たちがもし四維・八徳を重んじていれば、それは完全です。すべてが含まれています。四維は礼・義・廉・恥、八徳は孝・悌・忠・信・仁愛・和平です。自分を愛していてこそ、人は人を愛することを知るのです。人を愛することを知る人であってこそ、家を愛し、民族を愛し、家族を愛し、故郷を愛し、国を愛し、衆生を愛することを知るのです。大乗仏法ではこの愛を更に広げて、天地万物を愛します。これが円満な天倫【注6】の楽というものです。昔は、この大事を如何に円満に成し遂げたのかといえば、すべて家庭の教育でした。ですから中国人は小さい頃から十二歳までは、厳格に教育し、規則を教えてきたのです。
--------------------------------------------------------------------------
 【注6】 天倫(てんりん)・・・・自然に定まった人倫・秩序のこと。天地自然の条理。
--------------------------------------------------------------------------

<注>
八徳
(はっとく)
 ①忠孝仁愛、信義和平
  *中華民国政府はこの「八徳」を国訓とし、「四維」を各学校共通の校訓としている。

 ②仁義礼智、忠信孝悌
  *日本では「八徳」というとこちらを指すようである。
 (慈愛)、(正義)、(礼節)、(智慧)、
 (忠義)、(信義)、(孝行)、(年長者に従順に仕える)

<参考>
五倫
http://blog.goo.ne.jp/fayuan/e/b7f30775ee46f9683691ce9da2a761c4
五常
http://blog.goo.ne.jp/fayuan/e/daeed54678d44baaefee80e87d83612a

第一回更新 2012-10-29
第一回訂正 2014-11-19


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 流星群 | トップ | 家庭教育は何を教えるのか(上) »

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。