E46 のち ぎんびー時々ナナエフ

腰痛おやぢのつれづれ日記

1月に読んだ本

2024-02-02 12:40:18 | book
明けましておめでとうございます。(^^;
 
いよいよ、プロ野球はキャンプに入りました。
 
第一クールは、生憎の天気のようです。
 
とにかくケガのないようにやって頂きたいものです。(^^;



さて、今年に入って読んだ本です。
 
今年第1冊目は・・・・・
 
カミュの「ペスト」
 

 
ペストが流行し、ロックダウンされた町での市井の人々の暮らしや医師の奮闘を描いた作品。
 
コロナ禍での医療従事者と重なって興味深く読めました。
 
しかし、文章が難しい。(^^;
 
表現の仕方なのか・・・・不条理の哲学だからなのか・・・・(^^;
 


2冊目は、中村文則「あなたが消えた夜に」
 

 
警察もののミステリー作品。
 
心にキズを持つ刑事とバディ(若い女性刑事)のコンビが事件に挑む。
 
最後のほうは手記がメインで、ドッキリのような仕掛けもあるけど・・・・
 
んんん・・・・?って感じ。
 


3冊目は西村健「目撃」
 

 
西村さんは「地の底のヤマ」がよかったので、他の本も読んでみたくて手に取りました。
 
電気メーター検針員の女性が殺人事件の目撃者として事件に関わっていくっていうストーリー。
 
ちょっと同じ場面の表現が多くて残念・・・かな。
 
しかし、今、電気メーターはスマートメーターに変わって検針員さんは居るのかな?



4冊目は伊藤計劃(いとうけいかく)「虐殺器官」
 

 
近未来の欧米を舞台にしたSF作品。
 
面白い。(^^;
 
これ、日本人が描いたの?って感じ。
 
日本人は出てこないし、文章も何か日本人らしくない・・・ような気がする。
 
個人の感想です。(^^;
 
別の作品も読んでみたい、と思わされる作品でした。
 


5冊目は原尞「愚か者死すべし」
 

 
いいですねぇ、沢崎。
 
最後のほうに、愚か者が沢崎の事務所で拳銃自殺するわけですが、「虐殺器官」に拳銃自殺した父親の脳みそを誰がかたづけたのだろうって回想するシーンがあるんですね。
 
そのシーンが私の頭の中にまだ残っていて、誰が事務所の中を掃除したんだろう・・・・って思って。(^^;
 
掃除したとしても気味が悪くて、そんな事務所使えないな。って思っちゃいました。(^^;
 
しかし、そこは沢崎、西新宿の事務所・・・使います。(笑)
 


6冊目は森鴎外「山椒大夫・高瀬舟」
 

 
短編が12編入っています。
 
最初の「杯」は、8頁位。
 
小さい女の子数名が、泉の水を自分たちの銀杯で水を飲みます。
 
そこへドイツ人?と思われる女の子が同じように水を飲もうと杯を出します。
 
その杯が、土で焼かれた杯で見た目も悪い。
 
廻りの女の子が銀杯を貸してやろうかと声を掛けますが、ドイツ人の女の子はきっぱり、私は私の杯で飲みますとドイツ語で答えます。
 
たったそれだけのやりとりを示した作品です。
 
エッ?何これ?意味不明って感じでした。(^^;
 
書評をみて、あぁ、そうなのか・・・・と。
 
鴎外自身をドイツの女の子にみたてて、私は私の独自路線で行きますよ!と宣言したような作品なのだな・・・・と。
 

やっぱり読んでみるものですね。
 
昔教科書にのっていて、名前と作品名は知ってるけど、内容までは知らない。
 
これって、勿体ないかもしれない。
 
山椒大夫では泪し、高瀬舟では考えさせられました。
 
ただ、「興津弥五右衛門の遺書」だけは・・・・古文が難しくて読めませんでした。(^^;
 


7冊目は原尞「天使たちの探偵」
 

 
本当は「愚か者死すべし」を読む前にこちらの短編集を読みたかったんですが、手元に届いたのが遅かったので逆になっちゃいました。
 
いいですねぇ、沢崎、和製フィリップ・マーロウ。(^^;
 
「さらば長き眠り」だったか、知らない人物が出てるな・・・・と思ったら、この短編集の中にいらっしゃいました。
(^^;
 
さぁ、原作品は残すところ「それまでの明日」のみ。
 
手元にはあるので、あとはタイミングかな。
 
読むのが勿体ないような気もするし。
 


8冊目は矢月秀作「もぐら」
 

 
刑事だった主人公が、トラブルを解決する商売をする話・・・・なんだけど。
 
私にはちょっとバイオレンスがすぎて、ちょっと・・・・って感じかな。
 
でも、ロマンスは、ちょっといいかも。
 


という訳で、先月は長い休みもあり、8冊も読んでしまいました。(^^;
 
さて2月は、どんな本が読めるかな。
 
プロ野球のキャンプ共々、楽しみです。



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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ORION)
2024-02-02 18:03:09
こんばんは。

懐かしい名前が・・・・宮崎嶺雄さん。
ずっと以前にお亡くなりになっていますが
創元社の編集長としてフランス文学の紹介に尽力された方です。
わたしはメグレ警視を書いたジョルジュシムノンが好きで、この方の名前はけっこう記憶に残っていました。

でもペストは読んだことがないような。
高瀬舟、山椒大夫は好きです。
杯は記憶に残ってません。
そして盃ではなく杯なのですね。
お酒と水の用途の違いでしょうか?

また読んでみようかな。
返信する
バイオレンス (るぱんじい)
2024-02-02 19:45:11
バイオレンス過ぎる、ですか。
矢月秀作の作品がバイオレンス系なのか「もぐら」がそうなのか、気になります。
大藪春彦の作品はほとんどバイオレンス系でした。
今、ちょっとバイオレンスがボクには不足しているかな?と思ったりしているので気になりました。
ビタミンⅮも多分不足していると思うのですが。
返信する
Unknown (hotchocolate)
2024-02-02 21:05:23
「杯」みたいです。
いやぁ、ORIONさん、色々ご存知ですねぇ。
スバラシイ👍
ペストは、読むのに難しくはないんですが、何と言うか、思想と言うか哲学と言うか、人が物を考えてるところの表現の読解が難しい。
訳者もその辺りが難しかったのではないかな?と。^_^
ORIONさん、ありがとうございます。
返信する
Unknown (hotchocolate)
2024-02-02 21:08:41
まず、ビタミンDをとりましょう。^_^

この作品、何か、簡単に人が殺されるのですよ。
ひょっとして、東京はこんなに危ない街なのか?と思わされます。^_^
田舎者の私にはちょっと刺激が強すぎるのです。
この人の他の作品を読んだ事がないので何とも言えませんが、同じ様な作風なら、NGかな?と。^_^
どちらかと言えば、伊藤計劃の虐殺器官をお勧めします。
るぱんじいさん、ありがとうございます。
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