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全館輻射熱冷暖房住宅システムの開発者・福地建装・代表取締役会長
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オール電化と環境問題…高松市~松山市

2008年03月13日 21時51分01秒 | Weblog
昭和60年に、電気以外の熱源を一切使用しない、今で言うオール電化住宅を創った時は、住宅関連の専門家から手厳しい、バッシングを受けたものです。それと言うのもの、電気と言うエネルギー1kwを使用すると言う事は、その約3倍もの熱を使用しているからです。石油を燃やして水蒸気をつくりタービンを回して発電し、その電気を送電線で家庭に送って、エネルギー変換します。この、もとのエネルギーの石油より安くなるはずがない、との意見が出て当然です。つまりオール電化は環境問題にも逆行するのだと言うのです。

この理屈は素人が聞けば、とても納得が言って当時、積極的にオール電化の家をつくる人など殆どおりませんでした。オール電化住宅が爆発的に普及しだしたのは、IHヒーターと言われるガスコンロに替わる、クッキングヒーターの登場がきっかけでした。
IHヒーターは、生火を使用せず、安全で清潔で、カロリーがガス並みになったからです。
そのIHヒーターを設置するには、200v電源を引き込むため、一緒に給湯器とエアコン冷暖房(寒冷地では蓄熱暖房機)で、オール電化割引の料金制度が適用になります。
このため利用者にとって、清潔、安全、高耐久に加え、料金的メリットも生じるからです。

昨今の戸建住宅のオール電化住宅は、地域よって異なりますが、新築の70%超える勢いで急成長しております。このようにオール電化住宅が増えたら冒頭に記述したエネルギー3倍の無駄づかいと、環境問題が危惧されます。ところが実際にそのような問題が警告される事はありません。この技術的なメカニズムを知るには、電力の負荷平準化と冷暖房エアコンと給湯器のエネルギー消費効率(COP・Coefficient Of Performance・コエフィシャント オブ パフォーマンス)が関わっているからです。

電力負荷平準化とは、深夜に電力使用量が極端に減って発電効率も低下します。深夜の発電量を多くしてあげる事によって発電効率が向上し、CO2の排出量も少なくなります。また余剰設備も活用できますので、安価な電力供給が可能となります。
エアコンや給湯器のCOPとは、1kwの電気で約3倍以上のエネルギーを取り出せるようになっていますが、その使用電力と出力の割合の事を言います。エアコンやエコキュートを通常に使用しますと最低でもCOP3、つまり三倍のエネルギーを取り出せます。その取り出し方を上手に行う事で、COP3の機器をCOP4、つまり4倍5倍6倍にも使用できるようになります。

これは家の性能に影響されますが、我々が推進するファースの家は、このCOP3のエアコンをCOP5程度で使用するよう家の性能とフィットさせております。
今日は四国電力本社を訪問し、住宅性能とオール電化、そして環境問題についての意見交換を行ないました。写真は、私の隣が本社営業部長の小原文雄(おはらふみお)さん、私の後ろが本社電化グループリーダーの雁木晴和(がんぎはるかず)さん、そして同じく副リーダーの井上豊作(いのうえほうさく)さんです。

今日は、久々に電力会社の専門家である小原部長さん達と、エネルギー消費効率や環境問題など、小難しい議論をする機会を得ましたが、自分にはこのような議論が向いているんですね。とても嬉しい限りです。高松から瀬戸内海沿いに移動して、松山にやってきました。

夜には松山市内のファース工務店、うずくぼ工房さんを訪問しましたが後日、報告します。
明日は西条市の工務店を訪問後、松山空港から東京乗換えで北海道の本社に戻る予定です。
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