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全館輻射熱冷暖房住宅システムの開発者・福地建装・代表取締役会長
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経営者の緊張感…新潟~佐渡島~新潟

2008年03月06日 21時42分12秒 | Weblog
家に思想を持たした家づくりを実践し、北海道を代表するスーパービルダーの「木の城たいせつ」が一気に破綻に追い込まれました。誰も予想していなかった展開です。
「もったいない」と言う形容詞は、滋賀県知事のキャッチコピーではなく、この木の城さんの山口さんと言う社長が使用した著書の表題です。

「家づくりは出来てからが始まりです」
多額な資金を投入し、住む家が出来てから、いよいよその家での生活が始まります。
家は住む人と一緒に育って行かなければなりません。大手ハウスメーカーや、有名タレントを起用し、膨大な資金を投入してコマーシャルを行い、昨今、台頭して来た数を売るハウスメーカーもあります。いずれ解りますが量を売る家づくりはいつかは必ず限界点が来ます。

北海道の「木の城」さんは、一時代を築き、一斉を風靡した、最も顧客満足度の高い家づくりを行なっておりました。家の特徴とメンテナンスの良さも売りでしたが、バブル期に企業拡大の設備投資を行ない、数を売る仕組みから脱却できないうちに住宅不況の時代を迎えてしまいました。
経営規模が小さいのであれば幾らでも対応策があったと思われます。
小回りの効かなくなった企業は、時代の偏重、潮流に操作が間に合わず、あっけなく破綻してまうもので、とてもショッキングな破綻劇でした。

ファース加盟工務店で年間数棟しか受注しない零細な工務店は経営破綻した事が皆無です。
家づくりを行なう工務店経営は「小さな事が良い事だ」と言い切ってもよいと思われます。
いずれにしても私も含め、工務店経営者は、常に孤独感、不安感、恐怖感との闘いです。
自分の経営する企業が、自己資本率の高い、財務内容の立派な会社になったとしても、その状態を未来永劫に保持するためには、その恐怖感を維持する事が最も重要だと思われます。

写真は今日、初めて訪問した佐渡島の遠藤建設株式会社のモデルハウスに付属する庭園の前で撮りました。社長の遠藤芳輝さん(右)、住まい相談室長の高野誠一さん(左)です。
遠藤建設さんはまさに佐渡島のオピニオン優良企業です。3代目を継いだ若手経営者の遠藤さんは、優良企業を受け継いだからこそ常に緊張感に包まれていると言います。

企業経営は緊張感、不安感、孤独感を持っていればこそ様々な改革が実行出来るものです。
今日の日本海はとても穏やかでしたが、一旦荒れると天地を揺るがすような激しさを持った海だと言います。遠藤建設さんの遠藤社長は、若手企業経営者で笑顔の素敵な好青年ですが、日本海のような厳しさと激しさを内包しているように見受けました。何故か気持ちが昂ぶる佐渡島からの帰路でした。明日は県内を回り、夜は札幌に移動します。
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