毎朝更新の携帯ブログ

全館輻射熱冷暖房住宅システムの開発者・福地建装・代表取締役会長
福地脩悦の毎日更新の携帯ブログです。

人を育み幸せを生む茅葺屋根の思想…岡山~津山市~岡山

2007年06月12日 20時00分14秒 | Weblog
戦前の日本家屋の多くは、薪をくべる囲炉裏(いろり)を中心に置いて、家族との融和をはかっておりました。
どこの家屋も家の中央付近に囲炉裏が施されており、短辺の一箇所が「横座」と言ってその家の家長(主人)が座ります。
家長は、もっぱら薪を焚く役割を果たします。
女の人は、囲炉裏の真上の天井から吊り下げられたフック金物に鍋をぶら下げて、お湯を沸かし、ご飯炊きなど、炊事を行った。
子供たちは囲炉裏(いろり)の周りに卓袱台(ちゃぶだい)を持ち込んで、囲炉裏の炎で顔を赤く染めながら談笑したり、食事をしたり、勉強をしたりした。

家族の団欒が、この囲炉裏を囲んで必然的にはかられます。
家族は、皆が集うこの囲炉裏の周りで喧嘩をし、そして仲直りの仕方を覚え、爺さん、婆さんの昔話を聞き、父親や母親から自然のうちに躾を教わり、家族が一緒になって喜んだり、悲しんだり、人として必要な社会性や人間性を育んでいたのです。
このように昔の家屋は、まさに人づくりの役割まで担っていたのです。
家庭は社会の縮図である。
家はこの自然の営みの中で人づくりまで行なってきた。
昔の家には、玄関も玄関ホールも廊下も子供部屋もありません。

家の中を開示する・・・人の心を開示する・・・
時代が変貌しました。
今、そのまま現在に再現する事は出来ないでしょう。しかし、現在の家づくりにも、この先人達が残した思想だけは生かさなければなりません。
ファースの家は、家屋内の全てのスペースに冷暖房装備をするのではなく、居間を最適な冷暖房空間にする事とで、他のスペースも適度な快適性を得られるようになっています。
先人の知恵と工夫を住宅システムとして具現化したのです。

今日は岡山県内でファースの家づくりに取り組む、販売代理店の小原産業さん、ファース工務店の野口工務店さん、建築工房蔵さんを訪問致しました。
写真は、始めて訪れましたが、津山市内の中央付近に店を構える(有)建築工房蔵の事務所で撮りました。
向って左が社長の井堀勝博さん、右が小原産業さんの課長で銅山更一さんです。
この地域はつい最近まで茅葺屋根の家屋が建っていた地域であり、その思想を大切にしている皆さん方です。

今日は終日、真夏日の岡山県でしたが、明日は京都、綾部、舞鶴そして東京へと移動を…
毎日更新「一日ひと知識」をどうぞ参考に
ブログ総集編
北斗市周辺にお住まいを考えの方は
Blog Entry ランキングへ投票