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全館輻射熱冷暖房住宅システムの開発者・福地建装・代表取締役会長
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ハイテクとはローテクの土台の上に成り立つ…北斗市~函館~東京

2007年04月10日 21時04分06秒 | Weblog
宇宙工学やIT関連の技術をハイテクと言うのでしょう。
宇宙船、飛行機、そしてテレビやナビシステムなどはその分野で技術を磨いた人でなければ、開発も改善も困難なのであり、その領域をハイテク分野と言えるのでしょうか。

日本の技術もハイテクが主流であって世界の頂点に立つ技術を有していると言われます。
ところが、この技術レベルの高いハイテクこそが過当な競争社会となっていると言います。
ハイテクも行き着くところまで来ており、その繊細な技術の組み合わせで新しい商品を生み出していると言います。

以前このブログで家づくりの現場は特許の宝庫だと記述した事がありました。
大工さんの世界であったこの施工現場にハイテクが入り込む隙がありませんでした。
エンジニアの次元が全く異なっていたのだと思います。しかし、ハイテクが進むのは良いのですが、ローテクを置き忘れているように思えてなりません。

住宅建築においても、キャドによる製図や積算がハイテクで出来る技術が常識の時代です。
大工さんの独壇場であり聖域とも言えた木材の墨つけ作業と、ノミやカンナを振るう刻み作業が、プレカットと言う、コンピューターで一気に出来てしまうようになりました。しかし、そのコンピューターで出来た家を少し改造する言う事になると、さー大変です。中身の解った職人が居ないと言う事態になりかねません。

どんなハイテクも、ローテクと言われる技能が根底にある事が前提であると思われます。
ローテクとはハイテクを支える土台のようなものだと私は思います。
その土台が不完全のままにハイテクだけが進化する事に不安を感じるのです。
住んでからの快適性や省エネ技術を蔑ろにして、売るテクニックだけが先行する住宅産業と似ているようにも思えてなりません。

写真は、今日、東京に移動する際、函館空港で函館の機械メーカー、株式会社ハンダ、社長の半田幸一郎さんと撮りました。
半田社長さんの会社は自動販売機などのハイテク技術を駆使た商品を開発し、全国ネットで供給する地元でも有名な会社です。
最近のヒット商品は、お祭りなどの縁日で販売している、ザラメ砂糖を用いた綿菓子の機械を発明して全国に供給しているユニークな会社さんです。

今日は函館空港上空に積乱雲が発生し、乗る飛行機が着陸時に被雷し、欠航となりました。乗った飛行機が被雷する経験は何度もありましたが、その影響で欠航は初めての事です。他の飛行機に乗り換え、会議を二時間、遅刻してしまいましたが、半田社長さんと業界の情報交換を行う事が出来ました。
待ち時間がとても有意義でした。
明日は群馬県高崎へ…
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