あぜ道日記

田舎暮らしの中で、自然や季節の花々、時々お出かけを、写真で綴ります。

高野山参詣の旅 2(金剛峯寺)

2015年05月18日 | ローカル線
壇上伽藍の多くの堂を後にして、しばらく歩くと石垣の上に見えるのは「6時の鐘」です。
建物は古いのに、名前がモダンです。

福島正則公が父母の追福菩提を祈って、元和4年(1618年)に建立されました。
寛永7年(1640年)に、正則の子である正利によって再鋳されましたが、その鐘銘がかなまじり文であることで有名です。
現在でも午前6時より午後10時まで、偶数時に時刻を知らせています。









その横にあるのが金剛峯寺(こんごうぶじ)です。
金剛峯寺は高野山真言宗の総本山。
東西60m、南北約70mの主殿(本坊)をはじめとした様々な建物を備え、境内総坪数48.295坪の広大さと優雅さを有しています。

しだれ桜が咲いていました。












正面に正門が見えます。







正門は金剛峯寺の建物の中で一番古く、文禄2年(1593年)に再建されて以来、今日まで建っています。
昔はこの門を正面から出入りできるのは天皇・皇族、高野山の重職だけでした。
右のほうに小さな入り口があり、一般の僧侶がもっぱら使用しています。









中に入ると立派な正殿です。
この中にも入ることはできるようですが、今回は時間がなく外回りだけでした。
仏間に安置されている弘法大師座像は16年ぶりの御開帳ですが、あまりよく見えず、残念ながら印象がありません。









金剛峯寺の屋根は檜の皮を何枚も重ねた檜皮葺(ひわだぶき)になっています。
その屋根の上に、桶が置かれています。これを天水桶といいます。
これは普段から雨水を溜めておき、火災が発生したときに、火の粉が飛んで屋根が燃えあがらないように桶の水をまいて湿らし、少しでも類焼を食い止める役割を果たしました。








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