たーさんの裏街道を行く!!

世界中の街角から数々の失敗談,ちょっとエッチな話,面白情報をお届けします。(ノンフィクション)

閑話休題 チョッと怖いかもしれない話 夏限定 その3

2009-08-14 | 閑話休題


霊感。

残念ながら、見てしまうタチである。
人によっては、それは霊感じゃあなく、野生の本能だという人もいるが・・・・。(否定できません。)
これから何回かにわたってお話するのは、実際にあっしが経験した実話です。

随分昔の話だが、ひょんなことからカラオケのチェーンの経営を一時期引き受ける羽目になった。
全国に11店舗あったのだが、ま、こんだけあると中にはそんな話があるのは無理からぬこと。

愛知県名古屋郊外にあった店舗がそれ。

大体、月に一回くらいはアルバイトの採用や、売上の様子、仕入先との歓談などのために各店舗を回ることになるのだが、この店では4部屋が稼動していない状態になっていた。 

なんで?

原因を探るべく、店長と長くバイトしている女の子を呼んで理由を聞いてみた。

「なんで使わずに倉庫がわりになってるの?」
「ええ・・・」 歯切れが悪い。
「片付けて、稼動しようよ。」
「いや、実は・・・」
「なに?何かできない理由があるの?」
「出るんです。」
「へっ? 何が?」
「出るんですよ。幽霊が。」
「はあ?マジか?」
「ええ、お客さんも何人かみてしまっていて。」
「たわけー! 汚くしとくとまた集まるっちゅうのが、この手の話なんだから、まず綺麗に片付けろ。」
「はい。 昼でいいですか?」
「あたりまえだ。夜は怖いじゃないか。」
「ありがとうございます。 じゃあ、明日にでもバイト呼んで片付けます。」

翌日、愛知県内にあるもう一店での仕事をすませて、戻ってきたのは午後4時過ぎ。

「店長、片付いた?」
「はい。一応は営業できるレベルまで。」
「どれ、見て見ようか。」
「あ、一緒に行きます。」
「んな、ガキじゃあるまいし。 どの部屋?」

聞けば、内訳は4-5人用の部屋が3つに、パーティルームだと言う。

3つの部屋のうち2つにはなんらの感触もなく即復帰指示。パーティルームも同様なのだが、びっくりしたのは一番奥の部屋。
和室風にしてある部屋なのだが、壁に貼ってある板という板、柱という柱にびっしり動物の顔のようなものが浮かび上がっている。到底気のせいというレベルの話ではなく、悪意としかいいようがない。

「これは・・・・・」
「原因はこれなんです。スピーカーからもうめき声が聞こえるというお客さんもいて・・・」
「わかった。ここはチョッと無理だな。 店長、この辺で霊能者とかいないの?港があるからいるだろ、一人や二人。」
「叔母さんの友人がそんなことをやってると聞きました。お寺の坊さんですが。」
「よし、じゃあ、金使ってもいいから事情を話してお札もらってこい。」
「わかりました。」
「なんで、こんなの放っといたんだ?」
「前の経営者は何度言っても取り合ってもくれなかったんですよ。」
「そうか。そりゃ大変だったな。よし、この他の部屋はオゾン入れて、換気して使ってみよう。 あっ、白檀の線香も買ってこい。香を焚いたあとにしよう。」
「普通の線香じゃ駄目ですか?」
「お前、普通の線香じゃ、においがするとまずいだろうがよ。」

とはいえ、どうも気になるので2-3日張り付いてみることにした。

つづく。

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