彼女の部屋経由で荷物をおいてから(何気なく自分のも置いてしまったのだが、お咎めなし。)ホテル近くの韓国料理屋へ。
延辺出身(朝鮮族が多い)のマスターとママさんで日本語も結構達者だ。
最初からここが見つかってればよかった・・・。
ママと彼女はどちらも中国人なのだが、日本語で喋っている。なかなか変な感じだ。
ぜんまいの炒めと、お魚を揚げたやつ、それにカルビとからーいクッパを食べると満腹。
水キムチもバカにならないほど、おいしい。
韓国焼酎もいい感じで回ってきて、いやあ・・満足。
ママに言わせると、店に日本人がくることは本当に稀だそうで、焼酎もおごりで出して
もらったりで、結構楽しめた。
そろそろ時間も7時近くなので、店に送って行かなきゃいけないし・・・。
さて、どうしたものか?
ホテルを予約しておくか?はたまた、荷物を持って店に付き合うか?
話をしながらそんなことを考えていると、ケータイが。
「あれっ?誰だ?」
番号を見ると、みたことのない番号が。
「ウエイ?」
「たーさんでしょうか?」
「へい、あっしがそうですが、どなた?」
「ちょっと待って、変わります。」
「おー、たーさん?」
「何だ。老板じゃないですか。どうしたの?今の誰?」
「今日行くカラオケのマミーだ。今一緒にメシを喰ってる。」
「結局いくのね、カラオケ。」
「そう。今日はたーさんと一緒っちゅうことだからね。で、どうなった?」
「何が?」
「昼の女の子。」
「今一緒にいるよ。ホテルの近くの韓国料理屋で。」
「なんだ。すぐ近くだ。」
「えーっ!そうなの?」
「よし、じゃあ一緒にカラオケ行こう。迎えに行く。そこにいてくれる?」
「いや、だけど宿も決めてないしねえ。」
「ああ、それなら心配いらない。さっきホテルでコーヒー飲んだときに、荷物のことを聞いたら、まだあるっていうから、部屋に入れといた。ああ、もう払ってあるから大丈夫だ。」
「ええっ!いいですよ。そんなことしなくても。」
「明日はマミーとのんびりするから、車は使ってもらっていい。朝迎えに行かせるから。そんなことだから、付き合ってよ。やっぱ一人じゃあなあ・・・。」
「でも女の子がね・・・。」
「行きがけに送るさ。あとのことはお任せだけどね。ハッハッハ。じゃあ、これから行くから、またあとで。」
プツッ。
相変わらず強引だわ。
さて状況を整理すると、ホテルの部屋はすでにあって、荷物は入っている。
支払いも済んでるから遅くなっても問題ない。
明日の朝は老板の車で移動すればOK。
彼女は店まで、彼が送っていってくれる。荷物はどうしようか?
二時間もお付き合いすれば、老板は酒があまり強くないからすぐ帰ってしまうだろう。(しかも勝手に・・・)
と言うことは、そのあと彼女のいる店に行っても充分だし、うまくいくと足マッサージの
ひとつもできる時間があるかも知れない。ふーむ・・・。
と、ポクポク頭の中で考えていると、
「お電話誰から?」と彼女。
「ああ、ごめん、ごめん。朝会ってた老板から。人の電話でかけてきたんでわからなかった。」
「それで?何ですって?」
「うーん、実はかくかくしかじか。」
「えっ!ここに迎えに来るんですか?」
「そう。で、カラオケに付き合わなきゃいけない。」
「じゃあ、もうここでおしまい。」
「いや、多分早く終わるから、そのあと行くよ。」
「ホント?だけど、カラオケ女の子たくさんいるんでしょ?」
「まあ、そりゃあいるだろうねえ・・・、老板の彼女がマミーらしいし・・・」
「ホントに来てくれるんですか?」
「だって、荷物を部屋に置いたままじゃないの?それとも女の子連れて取りにいってもいい?」
「いやっ!」
「だろ。じゃ、店終わったら一緒に帰ろ。」
頷いたということはとりあえずOKってことね。
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