Vol.35からつづき。
折角予約してくれたレストランなのに、そこはあっしのテリトリー。
「ねえ、たーさん。」
「はい。」
「どういうことか、説明してもらってもいい?」
こういう表情をしていると、気の強い香港娘丸出しだあ・・・。
「えーっと・・・」
次々にやってくる皿をやっつけつつ、
この店のGMであるBとは、Jを介して長年付き合っていること、Bは日本人社会とも親交が厚いこと、付き合っているとはいっても、店には客がいるときくらいしか来ずに、もっぱら、夜の巷で一緒に遊びまわっていること、社用車のベンツを乗り回していること、等々をエピソードを交えて説明してあげる。
「へええ、じゃあもう結構長いお付き合いなのねえ・・」
「てことで、このあと一緒に飲みに行こうと誘われてる。」
「ふーん・・・、どこへ?カラオケ?」
「いや、Jとカミさんが来るとしたら、そいつはマズイ。Jが殺されちまう。多分、普通のバーだろ。」
「ならいいけど。」
1時間半近く、食事をしつつ、のんびりと会話を楽しむ。Bはあれきり席には姿を現さないが、頼んでもいない(スープは確かに頼んだが・・)フカヒレのスープや、頼んだメニューのツーランク以上は上の料理ばかりがでてくる。
(海老は頼んだけど、老酒蒸しの実演つきを頼んだ覚えはない。海老のサイズが格段に違う)
マイタンの時になって、やっとBが再登場。
「払うよ。」
「いいのよ、今日は。私が払うから。」 香港の女性に払ってもらうなんて・・・。
「こちらです。」
「えっ!あらあ?」
「どうしたの?」
「だって、相当安いんじゃない。 これ?」
「どれ?あ、ほんとだねえ。いいのか?B」
「いいさ。無問題。 お嬢さん、料理はおいしかったですか?」
「おいしかったわあ。」
「ま、チップもいただいたから、端数もいいやあ。」
「悪いね。次は奢るよ。」
「いいって。それより、Jとカミさんも来るから、下のカフェで待っててくれないか?すぐに行くから。」
「OK.。ご馳走さま」
つづく。
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