たーさんの裏街道を行く!!

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たーさんの裏街道を行く 中国編 Vol. 151

2007-08-21 | 中国編



いやあ、共鳴できます。

「災変論」(任不寐著)の内容。

中国の生存地理環境、風土と国民性の関連を斬新な論点で書いてあります。

彼は、統計学的データ分析によって、中国の自然災禍は、西洋よりも頻繁で、過去の自然災害と外来侵入によって、「災民文化」が形成されたとしています。
中国の国民性の弱点、精神的欠陥を「災民性」と捉え、具体的には権力恐怖心、敵対意識、事大主義と狡猾と定義していて、これが中国独裁体制依存の土壌を提供していると。

"物質的窮乏と生活の極端な不穏定“は、これらの災民社会の基本的経済の特徴であり、「生きること」が最優先され、「生きる」ことと、「不法をしてでも生きる」が同義であると。
政治や、文化、宗教、習俗はすべて生存の手段以外の何者でもなく、時には生きる目的のためには手段を選ばない。飲み食いするためなら、いかなる残酷なことでもできるし、いかなる無恥な仕事でも甘受できる。
いかなる下賎な生き方もできるのである。
生活に困っているからこそ、いわゆる「肉体のあるものは肉体を売り、精神のあるものは精神を売る」といったことも平気でやるということなんでしょう。

随分まえのドキュメンタリーで中国留学生が、大学にはいるためにそば屋の出前のアルバイトをしているのを見て、「偉いなあ。」と思っていたのだが、大学に合格が決まった時点で、アルバイトを続けるか?というTV局の記者の問いに対して、「あんな低レベルな仕事は、自分にとっては恥ですから辞めます!」と断言したのを見て、あきれかえったのを思い出してしまった。

お世話になった仲間さえも恥として切り捨ててしまえる。言い換えれば、合格しなければ甘受して何でもする。ということに他ならないんじゃあ・・・・。

中国の先輩達が「たーさん、女の子達に飯だけは食わしといてやれよー。」と言われたのも当たらずとも遠からずってところですか。


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