そりゃあ、海外ですから・・・・危ない話の一つや、二つや、三つ・・・・。
今までに、今日で俺の命は終わった!と真剣に思ったことが3度。ブルブル
その1
ニュージャージーで住んでいた頃のこと。いつもはコンドで何かを自炊して食べているのだけれど、この日は大した仕事もしていないのに、だるいし、やけに人恋しいし、「たまには外食して気分を紛らわすか。」などと考えつつ、NY方面へ車を走らせていた。
トンネルを越えて市街に入るのも面倒くさくなってきた僕は、Brundswickの駅そばにある、とあるレストランに行くことにした。ここはポーランド系の連中が多いことでも有名で、いつもにぎやかだし、なにより量も多くて安いときては、乏しい財布の中身と相談しながら食べるには絶好の場所。
いつも停めるパーキングが開いていなかったので、ちょいと離れているところに車を停めて、歩いて食事に行ったのだ。思えばこれが、運のつきだったのか・・・・。
ワインを飲みながら食事を終えて、外に出る。
とことこと歩いて車に向かうが、ワインを飲んでいたこともあって、ちょっと酔いを醒まそうと、ワンブロック遠回りして車までいくことにした。アルコールが入っていて油断してたんだなあ。駅のそばということもあったし。
角を曲がる直前のところで、入り口のような路地があったのに気づかずに建物側を歩いてしまった。普段なら全体にやらない。常に車道にちかいほうを歩かないと路地に引っ張り込まれるからだ。
この日はそんなこんなで、油断したまま、建物側を歩いていた、すると、路地から腕を引っ張られ、吊り込まれてしまい、いきなりおでこに冷たーい感触が・・・ゴリッ!!ヒャーッ!!
「金を出せ!」
「・・・・・・・・・」 この時点では油汗が吹き出ていて、到底口がきける状態ではありません。総毛立つというのを、初めて味わった。
「金を出せ!」
「すまない!金なら今食事してきたところで、全くないんだ。」
「嘘をつけ!お前は日本人だろう。金をもってないわけがない。」
「本当さ。嘘だと思うなら、財布の中身だろうが、ポケットの中だろうが探してくれ。」
手荒に財布をチェックし、ポケットの中に手を突っ込む。
「ないだろ?」
「ないな。」
「どうやって帰るんだ?」
「車があるから、問題ない。」
暗くて表情はよくわからないが、到底信じられないという雰囲気が伝わってくる。
「悪かったな。気をつけて帰ってくれ。」
「???」
どうも、自分同様不幸な暮らしをしている仲間うちと思われたらしい。
「帰っていいんだな。」
「ああ、すまなかった。」
自分でも拳銃を撃ったことがあるので、奴のもっていた拳銃がどれほどの威力かよく知っている。
頭に来てぶっ放されれば、腕と言い、足といい無事ではすまなかったはずだ。
何はともあれ、めでたく釈放。それこそ脱兎のごとく車に舞い戻り、急発進でコンドに戻る。
心臓の鼓動は激しく、車の走らせてからやっと、自分のシャツが汗でびしょびしょになっているのに気がついた。
人間って、短時間にこれだけ、汗かくんだあ・・。
命があってよかったああ・・・・!! イエスでも仏さまでも、とにかく感謝!!
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