酵素生活~リバースエイジングの秘訣~

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『常識を疑え!牛乳を飲んではいけない!!~飲めば飲むほど骨が脆くなる~』

2018-05-23 08:23:18 | 「病気になりたくない人」はこうしなさい!
第3章 常識を疑え!牛乳を飲んではいけない!!
飲めば飲むほど骨が脆くなる

【牛乳は百害あって一利なし】

戦後日本では、「牛乳は完全栄養食品である」といわれてきました。
その理由は「体が必要とする栄養素をすべて含んでいる、すぐれた食品」だからということです。
しかし、牛乳は人体にとって「百害あって一利なし」です。
もちろん、牛乳だけでなく乳製品も同様です。
この章では、なぜ、牛乳や乳製品を摂るべきではないかを説明していきます。
あなたの健康のために、ぜひとも、いままでの誤った常識を払拭して、正しい知識を身につけてください。

まずは、「牛乳を飲んでも骨は強くならない」ということに関連した興味深い研究結果から紹介しましょう。
それはハーバード大学が行った大規模な調査です。
アメリカ11州に住む30歳から55歳の女性看護師7万7761人を対象に、1980年から実に12年間にわたって牛乳や乳製品の摂取と骨折の関係について追跡調査をしました。

「毎日コップ2杯以上の牛乳を飲むグループ」と「週に一度以下しか牛乳を飲まないグループ」では、どちらが骨が強いかと聞けば、前者と答える方が多いでしょう。

しかし、この疑問に対して行った調査の結果、それぞれのグループの骨の強さはまったく同じでした。
驚くことに、牛乳をたくさん飲んでも骨折の予防にはならないことがわかったのです。
もちろん、牛乳だけではなく、ヨーグルト、アイスクリーム、チーズ、ホイップクリームなどの乳製品も対象にして調べています。
さらに、骨折のリスクに影響するホルモン剤(エストロゲン)の使用、喫煙状況や摂取カロリー、肥満度などのほかの要因についてもあわせて調査したうえで、乳製品単独の影響のみを分析するという徹底ぶりです。

その結果、ここまで徹底して調べても、「牛乳を飲めば骨が強くなる」という結論は導き出せませんでした。
それどころか、なんと「乳製品からたくさんのカルシウムを摂っている人」のほうが「そうでない人」より骨折しやすいという結果が出たのです。

【牛乳信仰を根付かせた主犯は栄養学者】

学校や病院の給食では毎日のように牛乳が出ます。
何を食べるかは自由であるべきはずですが、こと給食の牛乳に限ると、まるで「出ることが当然」であるかのようです。
その延長で、家庭の冷蔵庫には必ずといっていいほど牛乳があります。
いまや日本では、子どもから大人まで牛乳を飲むことが習慣化しているのです。

牛乳や乳製品を歴史的に摂る習慣のなかった国で、こうした食品がこれほど根付いているのは日本だけといわれますが、こうした習慣を作り上げたのが「日本の栄養学者」です。
栄養士なら必ず参考にしている『食品成分表』という小冊子があります。
ここに、摂取すべき食品をまとめた「4つの食品群」があり、この食品群の最初に牛乳を据え、ヨーグルトも含めた牛乳や乳製品の標準量を大人で1日250gと決めたのが彼らなのです。

牛乳と乳製品とで、カルシウムの食事摂取基準である成人600~700mg(女性は600mg)の半分近くを満たすことができます。
「日本では飲む習慣のなかった牛乳を、絶対に忘れないように」と栄養学者が最重要視した結果です。

このため日本の大学で学んだ管理栄養士は、メニューを考案する場合、何のためらいもなく必ず牛乳や乳製品を入れます。
おかげで健康を害している人が食べる病院食にも、牛乳やチーズが入る結果となってしまいました。
ほかにも、使われている植物油が不適切だったり、野菜類が豊富な一方で、その効用をマイナスにしてしまう調理法を取り入れたりと、さまざまな問題があり、分子整合医学の立場からメニューを見ると、「病院食さえやめればもっと早く快復できるかもしれないのに」と思うほどです。

【なぜいまだに学校給食の定番なのか】

先ほども述べたように、戦後の日本では「牛乳は完全栄養食品である」といわれ続けてきました。
当時、人びとは十分に食事を摂れず、絶対的にカロリーが不足した状況にあり、なかでも児童の栄養失調が特に深刻だったようです。
同時に、アメリカで余剰生産により使い道に困っていた牛乳の恰好の行き先でもありました。
そのため、学校給食には高脂肪・高たんぱくの牛乳が定番メニューとして加えられたのです。
ここから「牛乳信仰」が浸透していったのでしょう。

さらに、欧米から上陸したチーズやヨーグルトなどの乳製品がこれに拍車をかけ、日本人の乳製品の摂取量は激増していきました。

結果、どうなったでしょうか。
その顕著な例が神戸大学の平田美穂名誉教授の調査結果に見られます。
平田教授は、芦屋市に住む小学生の女児279人を対象に、女児のかかとの骨密度を調べました。
そして、骨密度が著しく低い値を示した女児が約38%に達していることが明らかになったのです。

骨は毎日、古いものが壊れ、新しいものが作られます。
これを「リモデリング」といいます。
特に子どもは骨のリモデリングが活発で、18歳くらいでその強さはピークを迎えます。
ですから通常であれば、小学生の骨密度が低いとは到底、考えられません。

いま、私たちは多量の牛乳や乳製品を摂取する生活を送っています。
それにもかかわらず、骨粗鬆症が減ったという話はいっこうに聞きません。

それどころか、乳製品を小さい頃から食べさせられているにもかかわらず、子どもたちの骨が弱くなっているように思えるのです。

それでは、次に「なぜ牛乳を飲むと骨が弱くなるのか」ということについて、詳しく説明していきましょう。

【いくら飲んでも牛乳のカルシウムは利用されない】

牛乳は子どもからお年寄りまで、幅広い年齢層に飲まれています。
その第1の理由として「不足しているカルシウムを摂りたい」という方が多いようです。
問題はこの「常識」が誤っていることです。

実は、いくら牛乳を飲んでも、そこに含まれているカルシウムは吸収されず、排泄されてしまうと考えられます。
カルシウムはきちんと吸収されてこそ体内でしかるべき働きをするのですが、せっかくのカルシウムが排泄されて無駄になっている恐れがあるのです。

そもそも赤ちゃんは、母乳から必要な栄養素を吸収するために、母乳の主成分である乳糖を分解する消化酵素「ラクターゼ」を作ることができます。
ところが、生後1年前後の離乳期を過ぎると、ラクターゼがほとんど作られなくなります。
そのため、これ以降は牛乳の消化・吸収がうまくできないので、いくら牛乳を飲んでもカルシウムが乳糖と一緒に排泄されてしまうと考えられるのです。

牛乳を飲むとお腹がゴロゴロしたり、下痢や消化不良などの症状を起こしたりする人は少なくありません。
これはラクターゼが作られないために生じる「乳糖不耐症」という症状なのです。
なかには、牛乳を飲んでもお腹の調子が悪くならない人もいますが、「自覚症状がないから飲んでも大丈夫」と思うのは間違いです。

デンマークやスウェーデン、ノルウェーなどの北欧の人は大量に乳製品を摂取してきた歴史があり、成人になってもラクターゼの合成がさかんです。
しかし、世界のほとんどの人は大人になればラクターゼを作る力が弱まり、特にアジア系やアフリカ系の人は顕著であるといわれています。
ですから、ただ症状が出ていないだけで、日本人のほとんどは「乳糖不耐症」の可能性があります。

このように、多くの人は牛乳や乳製品からカルシウムを効率よく吸収できていない可能性が高いのが現実です。
それなのに、依然として牛乳は飲まれ続けています。

【骨からカルシウムがどんどん溶け出す】

牛乳をいくら飲んでも肝心のカルシウムは摂取されていない恐れがあります。
しかし、それだけではありません。
牛乳を飲むことで、もっと恐ろしいことが起きます。

それは「骨を溶かす」ということです。
骨からカルシウムが溶け出ることで、体内のミネラルバランスが崩れます。
そして、ミネラルバランスが崩れることで、さまざまな病気を呼び込むことになってしまうのです。

では、なぜ骨からカルシウムが溶け出してしまうのでしょうか。

牛乳や乳製品は、動物性たんぱく質を非常に多く含む食品です。
動物性たんぱく質が体内で酸性物質を大量に生じさせることは、前述した通りです。
よって、動物性たんぱく質を過剰に摂取すると骨からカルシウムが溶け出す「脱灰」が促進されます。
この脱灰促進が実に恐ろしいことを引き起こす原因になるのです。
脱灰についてはすでに何度も登場していますが、ここで、そのメカニズムを少し詳しく説明しておきましょう。

ご存知のように、カルシウムは骨や歯の材料になる重要なミネラルです。
食事で吸収したカルシウムの99%は、骨や歯の材料になります。
一方、残りの1%のカルシウムが血液や細胞などに存在します。
実はこのわずか1%のカルシウムが、極めて重要な役割を担っているのです。
血液や細胞にあるカルシウムは、神経や筋肉の興奮を調整したり、ホルモンの分泌や免疫機能などにかかわっています。
それらの役割を果たすために1%という割合が保たれているのです。

健康な状態では、血液は「弱アルカリ性」に保たれています。
ところが、酸性の食品を多く食べると血液が酸性に傾いてしまいます。
血液が酸性化することは生命活動において非常に危険なことなので、体はこれをなんとか中和しようとして、骨や歯からカルシウムを溶かして血液中に送り込みます。
これが脱灰が起きるメカニズムです。
用の済んだカルシウムは再び骨や歯に戻されます。
これが「再石灰化」です。
通常であれば、脱灰と再石灰化のバランスがうまく保たれています。

牛乳や乳製品を摂ると脱灰が促進されるのは、これらの食品が動物性たんぱく質を非常に多く含んでおり、そのたんぱく質代謝の過程で生じる尿酸や硫酸のために、血液を大きく酸性に傾けてしまうからです。

脱灰が促進されると、体のなかのミネラルバランスを崩し、「1%のカルシウム」による重要な働きが正しく行われなくなります。
そのため、神経系、筋肉系、内分泌系、免疫系など、体を構築しているさまざまなシステムがトラブルを生じる原因になります。

兵庫県立先端科学技術支援センターや千葉大学、京都薬科大学などの共同研究により、がんの患者では髪の毛に含まれるミネラルの量に異変が起きていることが示され、2005年9月29日の朝日新聞に掲載されました。
なかでも特筆すべきは、乳がんの患者では髪の毛のカルシウム濃度が異常に高くなる時期があるということです。
髪の毛は血液のミネラル濃度を記録する性質がありますから、髪の毛のカルシウム濃度が異常に高くなるということは、その際に脱灰が過度に生じていると考えられるわけです。

ほかにも、脱灰が進むと、アレルギーやリウマチなどの自己免疫疾患のリスクを高める恐れがあります。
さらに、めまいやてんかん、注意欠陥多動性障害(ADHD)、自閉症、うつや不眠症など神経系の異常や脱毛症、前立腺肥大、子宮内膜症、月経前症候群(PMS)など内分泌系の異常、アルツハイマー病や糖尿病、動脈硬化、腎臓結石、白内障などを引き起こすと考えられています。
過剰な脱灰は非常に危険なことなのです。
血液中のカルシウムには神経伝達やホルモン分泌など細胞間の電気信号の役割があります。
脱灰の促進によって体内のカルシウムとマグネシウムのバランスが崩れ、細胞間の電気信号のやりとりがうまくいかなくなるために、こういったさまざまな健康上の問題が生じると推測されます。

【脱灰促進の原因はマグネシウム不足も】

実は、脱灰を促進する原因はもうひとつあります。
それはマグネシウムの不足です。

体内のカルシウムとマグネシウムのバランスは非常に重要なポイントです。
私たちの体は常に両者の正常なバランスを必要としています。

ところが、多くの人はカルシウムとマグネシウムの比率が大きく崩れた牛乳や乳製品を大量に摂りすぎています。
さらに、食事の欧米化によって私たちは常にマグネシウムが不足した状態にあります。
これではミネラルバランスが崩れてしまうのは当然ですし、さまざまな病気を呼び込むのは必然といわざるをえないでしょう。

マグネシウムは骨の中で重要な働きをします。
血液中のカルシウムが不足しないように、体は骨からカルシウムを溶かして、血液中のカルシウム濃度を一定にしています。
マグネシウムが不足すると、その調節がうまくいかず、カルシウムが溶け出す脱灰がここでも促進されてしまうのです。

欧米などでも乳製品の1日の摂取量が1000mgを超える地域では、骨折が多いというデータが複数、報告されています。
牛乳や乳製品は酸性物質をもたらす食品であることに加え、マグネシウムが少ないため、二重の意味で脱灰を促進しやすくするのです。

【カルシウムだけたくさん摂っても逆効果】

カルシウムとマグネシウムの摂取比率がいかに重要かということを証明する実験があります。
この2つのミネラルのアンバランスが、あなたの命にかかわる恐れがあるのです。

動物の冠状動脈(心臓に栄養や酸素を供給するために心臓を取り囲むように存在する動脈)を、カルシウムとマグネシウムを1㍑当たり26mg程度とほぼ同じ比率にした溶液につけておくと、冠状動脈の緊張はほとんど見られなくなるのに対し、1㍑当たり80mgのカルシウムと、同12mgのマグネシウムを溶かした液体中では、冠状動脈の緊張度が大きく高まるのです。
これは動物の、しかも組織だけを用いた実験ではあるものの、冠状動脈に生じた緊張は、私たち人間の心臓発作時のけいれんと同様の現象であると考えられています。

また、1978年、フィンランドのカルパーネン博士は、食事におけるカルシウムとマグネシウムの比率を見た場合、カルシウムがいくら多くてもマグネシウムの摂取が少なければ少ないほど、狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患のリスクが高まることを明らかにしています。
この研究では、各国の食事から得られるカルシウムの総摂取量をマグネシウムの総摂取量で割り、算出された各国の数値と虚血性心疾患による年間死亡者数をグラフの座標に落とし込みました。
すると、この数値が高く、3~4を示すフィンランドやアメリカ、オランダなどでは死亡者数も多かったのに対し、1.5より低い日本では死亡率も低いことがわかったのです。
つまり、カルシウムに比べてマグネシウムの摂取量が少ないと、心臓のトラブルで命を落とす危険性が高まるということです。

牛乳に含まれるカルシウムは吸収がよいと主張する研究者もいます。
仮にこれが正しいとしても、牛乳にはマグネシウムはほとんど含まれておらず、カルシウムとマグネシウムの比率は極端に悪い食品であることは間違いありません。
牛乳を多飲し、乳製品を多食するといった食生活を続けていれば、食事全体のカルシウムとマグネシウムの摂取比率が大きく崩れた状態になることは想像に難くないでしょう。
何度もいうように、カルシウムをはじめとするミネラルは、単にたくさん摂ればよいというわけではないのです。

【突然死の引き金にもなるので要注意!】

近年、私たちの身のまわりで突然死が急増しています。
特にスポーツの現場で顕著です。

2003年、サッカーの国際試合でプレー中のカメルーンの選手が突然、意識を失って倒れ、亡くなるという事件が起きました。
その前年には皇族のひとりがスカッシュ中に急逝しています。
市民マラソンでもランナーの突然死が目立っており、スポーツ中の突然死に注目が集まっています。

突然死は「発症から24時間以内に起きる内因的な死亡」と定義されています。
東京都監察医務院の統計では、スポーツ時における突然死の発生数は年間130件にのぼり、このうち39歳以下が50%以上を占めています。
意外にも若い人にスポーツ中の突然死が多いのです。

突然死の7割は心臓の異常によって起こりますが、事前の健康診断で異常が見られなかったケースも多く、根本原因は一般的には知られていません。
しかし、分子整合医学の見地からすると、その原因は歴然としています。
突然死の原因は、明らかにマグネシウムを中心とした、いくつかのミネラルの不足やミネラル同士のアンバランスにあるのです。

前述したとおり、カルシウムとマグネシウムは細胞内において互いに助け合いながら働いています。

筋肉細胞でもこの2つのミネラルバランスは大切で、バランスが崩れると、筋肉の収縮や弛緩がスムーズにできなくなります。
マグネシウムが不足していると、緊張が解けず、筋肉がひきつります。
心臓にも同様の影響があらわれます。
マグネシウムが不足すると冠状動脈にけいれんが起こって血液がスムーズに流れなくなります。
これが不整脈や心筋梗塞の引き金になるのです。

現代の日本人の食事ではマグネシウムが不足しています。
特に外食やコンビニ食が中心の場合はほとんどマグネシウムを摂取できません。
さらに、毎日のように甘いお菓子やスナック菓子を食べたり、清涼飲料水やアルコールを大量に飲んだりするとマグネシウムは消耗されます。

このように、ただでさえ私たちはマグネシウムが不足した状態にあるのに、激しい運動をすると、発汗やストレスによってますますマグネシウムを消耗してしまいます。

これでは、みずから突然死を招き入れているのと同じことです。
まだ若いから大丈夫などと楽観したり、牛乳さえ飲めば安心などと気をゆるめてはいけません。
自分の体を守るのは自分しかいないのです。

病気を呼び込むのも、病気が逃げていくのも自分次第。
そのすべての根本にあるのは毎日の食事です。
健康な生活を続けていくために、間違った栄養知識に惑わされたりせず、正しい知識を身につけておくことが重要なのです。

山田豊文先生 著
『「病気になりたくない人」はこうしなさい!』 より抜粋
*杏林予防医学研究所所長
各界の一流アスリートも実践!
体と脳を蘇らせる「予防医学」の専門家

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