神に帰る生き方

せっかく生まれてきたのだから、心平安に生きていきたい!と思う。

神様の世界史42 アダムとイブがついに!

2023-01-06 03:05:10 | イスラム教
神様からの"決まり事”というのは、
結構”緩い”という事を前回は、書いてみました。

こんにちは、ファーティマ松本です。

アダムとイブに対する神様からの”お決まり事”も、結構緩いものでした。
たくさんある木々の中から、一本の木だけに近づかなければよかったのですから、
かなり楽であったはずです。
何しろ、彼ら二人にとって、食べられる果実の方が何千、何億倍と多かったのですからね。
たった一本の木に近づかなければ、後はどの木からでも好きなだけ取って食べていいと言われていたわけですから
かなり、楽勝であったはずでした。

しかし、彼ら二人の前に、例の悪魔と化したあのジン(イブリース)が現れたのでした。
イブリースは彼らにこう言ったそうです。
「大丈夫、大丈夫。あの木の果実なんて食べたって、全然大丈夫よ」と。
「って言うか、食べたほうがいいと思うけどなあ。
 だってさ、なんで食べちゃダメって言われているか知ってる?」

こんな風に彼は二人に囁いたのです。
クルアーンを見てみましょう。
実際にイブリースがアダム達に言った言葉が書かれてあります。

『「あなた方の主が、この木に近づくことを禁じられたのは、あなた方が天使になるか、
  または永遠に生きるのを(恐れられた)からである。
 そして彼は彼ら両人に誓って言った。
「私はあなた方の心からの忠告者である。」』(7-20,21)

心からの忠告者、、だそうです。
それも、「神に誓って」と言ったわけですね。
これは、人類が初めて直面した大ウソでありますが、アダムもハワ(イブ)もこれがウソであったなんて、
その時には分かりませんでした。

のちに、アダムは自分の息子からこんな質問を受けました。
「どうしてお父さんは、私達の主であるアッラーの言い付けを守らなかったの?」
お父さんになったアダムにとって、自分の子供にこんなことを聞かれるのはちょっとばかり辛い所でしょうが、
アダムはこう答えたそうです。
「アッラーに誓ってと言いながら、ウソをつける者がいるなんて、思いもしなかったんだよ。」

アダムもイブも、きっと心がきれいだったのですね。
人を疑うという心を持っていなかったのでしょう。

世の中には、人の良さそうな顔をして、人を騙そうとする人が結構います。
「これは、絶対に儲かりますよ。」
「買っておいた方がいいですよ、これはあなたの為に言っているんですよ。」
みたいな会話、ヤバイですよね~。
あなたのため、あなたのためと口で言っておきながら、あなたの事なんてなんとも思っていない、
いや良いカモぐらいにしか見ていない輩はたくさんいます。
彼らは人間の顔をしていて、実は悪魔の仲間であるかもしれません。
要注意です。

ほぼ全てのことがオーケーで、ほんの一部だけがダメであると言いましたが、
人間も同様、ほぼ全ての人は良い人であると思います。
しかし、ほんの一握りの人が、悪魔のような存在なのです。
悪魔というのは、ジンばかりでなく、人間の中にも存在しています。
注意をするに越したことはないでしょう。

アダムとイブは、悪魔の言葉を聞いて、まさかそれが大嘘だなんて思いもしなかったわけですが、だからといって
「あ、そうだったの?」
とすぐさま、その果実を食べたわけではないようです。
私達の祖先は、賢かったのです。

しかし、イブリースはあきらめません。
忍耐強く、何年も待ちます。
二人がその木の果実を食べるまで。

もし、人間が悪魔たちを見習うとしたら、それは彼らの忍耐強さではないかと思います。
彼らは私達が彼らの言いなりになり、悪事に手を染めるようになるまで何年でも待てるのです。
ジーっと、忍耐強くその時が来るのを、、、、。
恐ろしいですよね。
それに反し、人間というのはせっかちにできています。
私達には何年もジーっと、その時が来るのを待つなんてことは、なかなかできません。
すぐさま、結果が見えないと嫌になってしまいますからね。

さて、さて、いったいどのくらいの月日がたったのか分かりませんが、
あるとき、アダムとイブはとうとう、その禁じられた木になる果実を食べてしまいました。
クルアーンにはその時の状況が、詳しく書かれてあります。

『こうして彼は、彼ら両人を欺いて堕落させた。
 彼らがこの木を味わうと、その恥ずかしい所があらわになり、二人はその木の葉でその実を被い始めた。』(7-20)

ここでも、色々と注意するべき点があります。
まず彼ら二人は、果実を食べたのではなく、味わったとあります。
ムシャムシャと食べたわけではないようです。
ちょっと口に入れて、味が分かったか、分らなかったか、、といったようなそんな瞬間に、
二人に何かが起きました。
彼ら二人が犯した行為の結果がが、すぐさま現れたのでした。

なんと、彼らのその恥ずかしい所が露わになってしまった、とのこと。
二人は、それまではちゃんと洋服を着ていたでしょうに。
その洋服が消えてなくなってしまった(?)ようですねえ。
ですので、直ぐに葉っぱで秘部を隠さねばならなくなったようです。

二人のように、罪を犯して、そのすぐ後に懲罰が下るというのは、実は非常に良いことなのです。
自分の犯した罪をすぐさま理解し、懺悔することができますから。
しかし、もし、すぐに懲罰が下らなかったとしたら、どうでしょう。
「なーんだ、全然大丈夫じゃん。」
とばかりに、どんどん悪事を続けることになり、
多くの場合、悪事がエスカレートしていくことになります。
「大丈夫、大丈夫」とやりたい放題をしている間に、ある日いきなり神様の懲罰が下るとしたら、
それは、相当大きなショックを与えるはずです。
たとえてみれば、
犬が長い、長い鎖でつながれているようなものです。
犬は、長い鎖でつながれているのに気づかず、どんどんどんどん猛スピードで走り回ります。
しかし、ある日鎖いっぱいいっぱいの距離まで、走っていったら、、、、
鎖によって、反対に強く引っ張られることになります。
可哀そうですよね。

時に、神様は悪事を働く者を、そのままに放置します。
悪事を働いている人は、そのせいで有頂天になっているかもしれません。
しかし、これは非常に避けたいことなのです。

神様は、彼らが有頂天になっている正にその時、思ってもみなかったような時に、ドーンと懲罰を与えるかもしれません。
今、世界中でやりたい放題をしている人たちがいます。
彼らは国のトップにいる人達かもしれませんし、
または陰で国を操っている人達かもしれません。
警察に捕まることなど決してないような存在です。
しかし、彼らも例外なくいつか神様からの懲罰を目の当たりにする日がやってくるはずです。

神様からの懲罰をすぐに目の当たりにしたアダムとイブは、急いで葉っぱで隠しました。
しかし、
考えてみれば天国には他に人間はいません。
それに二人は夫婦なんだから、そんなに焦って隠さなくてもいいのでは?と思われますが、
人間というのは、根本的に平気で裸でいられないようになっているのではないかと思います。
よく自然に帰る、つまり真っ裸で暮らす、という人がいますが、それは人間にとっては非常に不自然であると思います。
一人の時だって、裸んぼで暮らす人なんて、そう多くはないでしょう。
動物は人前で、平気で裸でいられますが、人間にはとてもではないですが、無理な事です。
平気で裸で人前に出られる人というのは、非常に動物に近いのでしょう。
動物にとっては、それが正しい事でありますが、人間にとっては、それは罪であります。
警察のお世話にもなってしまいますしね。
やはり、洋服は着た方が良いでしょう!(笑)

今日もお付き合いいただきましてありがとうございました。
今年も、みなさまに神様からの祝福がたくさんありますように!

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