樹樹日記

じゅじゅにっき。樹木と野鳥に関する面白い話をご紹介します。

アートウォッチング

2019年06月06日 | 野鳥
「花鳥虫魚を描く~応挙・広重・シーボルト~」という展覧会があったので、大阪府和泉市まで出かけてきました。会場の和泉市久保惣記念美術館は、地元の有力企業が土地やコレクションを寄贈して開設されたそうですが、美術館以外に市民ホールや茶室なども併設され、庭園も手入れが行き届いており、和泉市の市民がうらやましく思えるような施設でした。





私の目的は花でも虫でも魚でもなく、もちろん鳥の絵。例えば、下は円山応挙の写生図。右の2体はチゴハヤブサのようです。左2体はツミかな。



ただし、以前ご紹介したように、応挙は実物の鳥を見て描いたわけではなく、先輩である渡辺始興(しこう)の『真写鳥類図巻(しんしゃちょるいずかん)』を模写していたので、この猛きん類のオリジナルも始興だと思います。
下は、葛飾北斎の「鵙(もず)翠雀(るり)虎耳草(ゆきのした)蛇苺(へびいちご)」。モズが小鳥を追いかけている図ですが、翠雀(るり)と書かれた鳥の種類が不明です。



北斎といえば富岳三十六景など大胆な構図の風景画のイメージが強いですが、動植物も丹念に描いています。このほか、重要文化財に指定されている宮本武蔵の「枯木鳴鵙図」も展示されていました。
展示室の隣にある図書室にもおじゃまして、日本画に描かれた鳥についていろいろ調べてきました。宇治市立図書館はもちろん、京都府立図書館でも所蔵していないような貴重な画集が平然と並んでいて、大変勉強になりました。
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2 コメント

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Unknown (kazuyoo60)
2019-06-06 12:38:43
天災絵師たちもスケッチの修練をなさったのですね。実物に出会えば、より模写の経験が生かされるでしょう。
猛禽らしいと分かっても、それ以上は無理です。
立派な収蔵品、次の機会もお作りになればと思います。
動植綵絵、皇室所蔵なのかと思います。前にテレビで見ました。
http://www.kunaicho.go.jp/culture/sannomaru/syuzou-12.html
kazuyo様 (fagus06)
2019-06-07 10:31:25
昔の画家は、現代の私たちのように双眼鏡やカメラを持っていなかったので、自分で鳥を見て描けなかったということでしょう。
「動植綵絵」は伊藤若冲の作品ですね。この人の絵も迫力があって、私は大好きです。

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