樹樹日記

じゅじゅにっき。樹木と野鳥に関する面白い話をご紹介します。

モズの高鳴き

2012年10月11日 | 野鳥
タカの渡りやノビタキなど、バーダーによって秋を感じる鳥は違うでしょうが、私の場合はモズの高鳴き。「キチキチキチ、キーッ」という鋭い声を聞くと、「もう夏が終わって、実りの季節になったんだな」と思います。
下は♀の高鳴き。少しおとなしいですが、十分に秋を感じさせてくれます。



このモズの鳴き声を主題にした「百舌よ泣くな」という詩があります。作者はサトウハチロー。

百舌が枯木に 泣いている
おいらはわらを たたいてる
わたひき車は おばアさん
こっとん水車も 廻ってる

みんな去年と 同じだよ
けれども足りねえ ものがある
兄(あん)さの薪割る 音がねえ
バッサリ薪割る 音がねえ

兄さは満洲へ 行っただよ
鉄砲が涙に 光っただ
百舌よ寒くも 泣くでねえ
兄さはもっと 寒いだぞ

ある人がこの詩を少しアレンジしてメロディをつけた「もずが枯れ木で」という歌が、反戦の歌として昭和20~30年代に歌われたそうです。後年、確か岡林信康も歌っていました。
詩から推測すると、秋というよりも冬の風景なので高鳴きではないかも知れませんが、物悲しいモズの声が響いてくるようです。
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6 コメント

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なつかしいな (bulbul)
2012-10-11 19:15:36
 サトウハチロウ、彼の朗読、思い出します。
 高鳴き、いいですねぇ、
虫の音も、秋ですねぇ、
Unknown (guitarbird)
2012-10-11 21:53:26
こんばんわ
モズはA公園では繁殖はするけれど8月のうちにいなくなるのが通例ですが、今年は2回ほど高鳴きを聞きました。
モズにとってA公園の何がどう変わったのかが気になります。
ちなみに私が鳥で最も秋を感じるのは、A公園にカケスが降りてくることです。
bubulさんへ (fagus06)
2012-10-12 07:37:44
サトウハチローの朗読って、そんな番組がありましたね。かすかに覚えています。
確かに虫の声にも秋を感じます。虫はまったく詳しくないですが、庭でも鳴いていて、「あ~秋だな」と思います。
guitarbirdさんへ (fagus06)
2012-10-12 07:42:39
モズはA公園では夏鳥なんですね。
こちらでは、少し山の中に入って、次々にカケスが渡っていくのが見られます。緑色の山を背景に、カケスの青い色が飛んで行くのを見るのはいいものですね。
そちらのカケスは本州のとは少し違って、亜種のミヤマカケスですね?
Unknown (guitarbird)
2012-10-12 18:06:29
ふたたびですが、そうですね色が違うミヤマカケスです。
ちなみに私は、ウソとアカウソのように同じ場所に2種類以上いない場合は亜種名をいつも言わないのですが、そういえば以前、一緒に鳥を見て歩いていた初老の男性が、私が言うたびに「シロハラゴジュウカラね」「シマエナガね」と言い直していた、ということがありました。
このたび (fagus06)
2012-10-13 07:58:14
新しい鳥類目録が発表されて、これまでの種類や科の順番がかなり入れ替わったようですね。
例えば、タカとハヤブサは近縁だと思っていたら、DNA解析で遠くなったみたいですね。
鳥仲間は一様に「頭の切り替えに時間がかかりそう」と言っています。
野鳥の会でも、いろんな資料を作成し直す必要が出てきて、しばらく混乱しそうです。
まだ詳しく見ていませんが、亜種も変化したものがあるのではないでしょうか。

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