樹樹日記

じゅじゅにっき。樹木と野鳥に関する面白い話をご紹介します。

鳥獣戯画

2015年08月20日 | 野鳥
日本史だったか美術だったか、学校の授業で『鳥獣戯画』を習いました。鳥羽僧正が描いた「日本最古の漫画」です。
以下のような、カエルやウサギ、サルが相撲をとったり追っ駆けっこしたりする絵はみなさんも何度か目にされているはずです。



しかし、『鳥獣戯画』というからには鳥が描かれているはずですが、見たことがありません。「変だな」と思って調べたら、理由が分かりました。
『鳥獣戯画』には甲・乙・丙・丁の4巻があり、上の絵は最も有名な甲巻。カエル、ウサギ、サルを擬人化して、人間の遊びや賭け事、喧嘩を描いています。
鳥が登場するのは乙巻。ウマ、ウシ、ヒツジなどとともに以下のような猛禽が描かれています。



説明資料には「鷹を描いている」と書いてありますが、クマタカのようでもあるし、オオタカのようでもある。左下のタカは魚を捕まえているので、ミサゴ?
いずれにしても、乙巻に登場する鳥獣は甲巻のように擬人化されていませんし、何よりも画風が違います。はっきり言って、下手。デッサン力が貧弱で、線が生きていない。
甲巻は鳥羽僧正が描いたようですが、他の巻はそれぞれ別の作者が描いているようです。鳥羽僧正が描く擬人化されたタカを見たかったな~。
なお、写真は京都府立植物園の横にある「陶板名画の庭」で撮影したもの。乙巻の絵がここに展示されていると知って、植物園に行くついでに寄ってきました。
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10 コメント

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鳥獣戯画 (しまそだち)
2015-08-20 09:56:49
そう言われれば、確かに、鳥の画を見たことは、ありませんでした
あれは、40年以上前(?)京都の博物館か美術館で
現物を見ました
教科書で見ていた物が、目の前にあって感激しました
田舎から出てきて、初めての経験でしたから

先頃は、東京でも公開されて、凄い人気だったそうですね
「陶板名画の庭」なんてあるのですね
植物園までは、ちょっと遠いですね
Unknown (tidori)
2015-08-20 14:53:53
去年だったか、京都博物館でも公開されましたね。
ものすごい人気で2時間、3時間待ちはざらでした。
わたしは1時間ほど待ちましたが、中に入ってさらに待たされて、それでも待った価値はありました。
4巻とも見られましたが、甲巻は愉快でした。他はあまり記憶にないですね。
鳥獣戯画 (ume)
2015-08-20 19:39:20
今年の鳥獣戯画展、
先に行った友人に、建物に入るのに2時間、
絵巻前に立つまでに2時間、見るのは5分
…と聞き、チケットがあったのに行くのをあきらめました。
たしかに、よく見る絵の中に、鳥を見かけないのに
気にもしてませんでした。
なんでタカにしたんでしょうね。
もっと身近な鳥の方がおもしろく描けそうなのに…
とシロウトは思います。
「陶板名画の庭」は新しいのでしょうか。
昔、修学旅行で植物園に行ったときに、
気づかなかったです。行ってみたかったです。



しまそだち様 (fagus06)
2015-08-21 07:59:51
原画の甲・乙巻は東京国立博物館、丙・丁巻は京都国立博物館に収蔵されているらしいので、ご覧になったのは京都国立博物館でしょうね。
今年、6月7日まで東京国立博物館で「鳥獣戯画展」が開催されていたようですね。
「陶板名画の庭」には『鳥獣戯画』のほか、ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』などの名画がほぼ原寸大で展示されています。
tidori様 (fagus06)
2015-08-21 08:04:43
観覧に行かれましたか。2時間待ちですか、すごい人気ですね。
私は原画は見たことないですが、乙巻だけは擬人化されていませんが、丙・丁巻は甲巻と同じように擬人化された動物が描かれているようです。
やはり甲巻の印象が強いんですね。
ume様 (fagus06)
2015-08-21 08:11:48
「陶板名画の庭」は2003年に開設されたようです。私も植物園はよく行きますので存在は知っていたのですが、中に入ったのは今回が初めてでした。
『鳥獣戯画』のほかミケランジェロ、ゴッホ、ルノアールなどの作品を陶板に焼きつけたものが野外展示されています。
施設の建物は、最近、新国立競技場で話題になった安藤忠雄さんです。
私も並ぶのは苦手で、2時間待ちと聞けば諦める方です。
Unknown (guitarbird)
2015-08-23 07:49:41
おはようございます
そういえば鳥がいない、という以前に恥ずかしながら私は鳥獣戯画をじっくりと見たことがありません(本などの複写でですが)。
だから、そうかそもそもあの有名な1枚には鳥がいないんだ、とそこからなるほどと思いました。
鷹といいつつ顔はイヌワシか? などと思いました。
右下にいるのはクイナかな、などとも思いましたが、楽しいものを見せていただきありがとうございます。
まん中の (fagus06)
2015-08-23 10:48:42
猛禽は、確かに顔つきを見るとイヌワシにも見えますね。タカに詳しい鳥仲間は、翼先が黒いののと、脚元に毛があるのでケアシノスリに近い、と言っておりました。左上の個体はサシバとも。
右に見えているのは、ニワトリとそのヒナです。ニワトリといっても、伊藤若冲が描くような派手なニワトリですが。
鳥獣戯画  (もののはじめのiina)
2019-07-02 08:51:25
「鳥獣戯画」は、線描表現、ユーモア性、動物の擬人化などから、いまでもマンガの原典のように思っています。


京都・高尾の高山寺に鳥獣戯画の一部を展示してましたが、いま思えば本物だったか模写であったか定かではありません。
https://blog.goo.ne.jp/iinna/e/5c30adad47875771b0dff20683712b82

当方の話題は、【鳥獣戯画】を「超10ギガ」と誤変換しました。

ありがとうございます。 (fagus06)
2019-07-02 20:54:29
コメントありがとうございます。
変換ミスは時々、妙に適合するものがあって面白いですね。
「鳥獣戯画」は漫画のルーツでしょうね。

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