樹樹日記

じゅじゅにっき。樹木と野鳥に関する面白い話をご紹介します。

鳥初め

2014年01月06日 | 野鳥
お正月の2日目、近くの干拓田で行われた野鳥の会恒例「新春探鳥会」のお手伝いをしてきました。昨年役員に復帰したので、約10年のブランクを経て久しぶりの担当です。
私自身もそうですが、参加者ほとんどが「鳥初め」でしょう。コタツでミカン食べながら正月番組を見ているよりも、寒いけど野外で鳥を見たいという物好き(笑)が約30名集まりました。
それに輪をかけて物好きなことに、鹿児島から京都の友人宅へ遊びに来たという若い女性が参加してくれました。お正月の京都なら他に行くところはたくさんあるでしょうに、頼もしい鳥ガールです。
九州には生息しないケリが見たいというリクエストに応えて、特別扱いでじっくり見せてあげました。彼女いわく「あ~、図鑑と同じですね」。



25年前、私が探鳥会デビューしたのもこの干拓田。まだ野鳥の会に入る前、朝日新聞の催しに妻とともに参加しました。
その時、同行のベテランが空を指さして「あっ、チョウゲンボウだ!」と叫びました。その様子で珍しい鳥らしいことは分かりました。そして、人の名前のような妙な鳥の名前も覚えました。
妻も印象に残ったようで、今でもこの場所(巨椋干拓田)のことを「チョウゲンボウ」と呼びます。この日も「今日はチョウゲンボウへ行くんでしょう」と言いながらサンドイッチを作ってくれました。
その「長元坊」はこの日も何度か現れました。



この干拓田ではミヤマガラスやコクマルガラスなど渡りのカラスが群れています。この日も、ハシボソ、ハシブトを含めてカラス4種が見られました。


ミヤマ、コクマル、ハシボソのカラスの混群に見入る参加者

物好きな“薩摩おごじょ”は、翌日に開催される別の探鳥会にも参加するとのこと。はるばる鹿児島から上洛して数日しか滞在できないのに、探鳥会をハシゴするとは見上げたバーダー魂です。期待していたベニマシコやキクイタダキは見られただろうか。
※動画は別の日に撮影したものです。
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2 コメント

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Unknown (guitarbird)
2014-01-07 12:50:17
こんにちわ
チョウゲンボウは内地では割とよく見られるのですね。
こちらでは1度しか見たことがないですが、東京に行った際に不忍池の上空を飛んでいたのを見たことがあります。
ケリは私も一度見てみたいです。
コクマルガラスもいるなど、こちらとだいぶ違いますね。
チョウゲンボウは (fagus06)
2014-01-08 06:53:12
この干拓田に行くと、必ず2~3度は見られます。コチョウゲンボウも時々現れるようですが、この探鳥会では出現しませんでした。
ケリも必ずと言っていいほど出現します。この干拓田のシンボル的な存在です。
コクマルガラスは、私自身はみなさんの案内をしていたので、じっくりとは確認できなかったのですが、数羽混じっていたようです。残念ながら白色型はいなかったようです。
鹿児島の女性もケリには感激していましたが、地域によって普通種と珍鳥は違いますね。

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