樹樹日記

じゅじゅにっき。樹木と野鳥に関する面白い話をご紹介します。

日本発祥の鳥

2014年11月20日 | 野鳥
前回ご紹介した西海功さんの講演は、種の分類という点で興味深かったのですが、種の進化というか拡散という点でも面白いものでした。DNA解析によって、その鳥がどこで発生し、どこへ拡散していったかが分かるのです。
例えば、ハヤブサの仲間チョウゲンボウは世界に15種類ほどいるようですが、そのルーツは日本のチョウゲンボウだそうです。



もう一つ驚いたのはカケス。この鳥も日本が発祥で、奄美大島でルリカケスになり、東南アジア→中東→ヨーロッパ→ロシア・シベリアと巡り巡って、最後に北海道のミヤマカケスになった可能性が高いとのこと。
形態的にはカケスはルリカケスよりもミヤマカケスと近縁ですが、違うんですね。日本にはカケスの先祖とその末裔が生息しているわけです。
もう一つ意外なことに、ヤマシギの発祥も日本とのこと。フランスのジビエ料理のイメージが強いので、何となくユーラシア発祥の鳥かなと思っていましたが、日本(ヤマシギ)→奄美大島(アマミヤマシギ)→東南アジア→中東・ユーラシアと拡散したそうです。



西海さんは、「それだけ日本列島は鳥が多様な地域であった」とおっしゃっていました。チョウゲンボウやカケス、ヤマシギをもっと大事にしないといけないですね。
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