イタンデイコウ!

ひっそりたたずむ、設備たち

教文館も鷹岡も、西原衛生工業所 2

2018年11月11日 | 暖房・ボイラー
2017年10月に発行された社史「西原衛生工業所百年史」に
掲載されていたのは暖房。西原は浄化槽を始めとした下水道に関わる
設備の会社であるが、ヤンソン製作所の名で「パイロット」商標の
水栓金具も製造していた。

そのパイロット名の水栓金具と暖房が採用されたのが静岡にある
マッケンジー住宅。この2つが写る写真が社史に掲載されていた。
ペラペラのスチール暖房という主流ではないものを採用していたので、
西原が暖房会社であったことはあまり知られていない。

この住宅はウィリアム・メレル・ヴォーリズの設計であるが、
今年の東京文化財ウィークでは彼の設計した「フレンズセンター」が
一般公開されたので行ってきた。フレンズセンターは東京・港区三田に
あるキリスト友会関係の宿泊施設として利用されている建物。
大正11年に建てられた木造2階建て(地下室つき)である。
実は和洋問わず宗教関係の建物が苦手なので迷っていたが、設計が
ヴォーリズなので「ラジエーターが設置されているのでは?」と
見学してきた。




ラジエーターはこれ。





スチール暖房を製造していたのは数社あるので、まずはメーカーを確認。





間違いなくPILОT、西原率いたヤンソン製品である。



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教文館も鷹岡も、西原衛生工業所

2018年11月10日 | 消火栓・消防
ちょっと見づらいが、銀座の教文館にある屋内消火栓。
くるんくるんした文字でNECと書かれている。




こちらは神田にある鷹岡ビルの送水口。くるんくるんした文字でNECとある。



この件は書くのも不愉快なので、こちらを参照してください。

西原衛生工業所が「西原衛生工業所百年史」を2017年10月に発行した。
それによれば教文館も鷹岡も写真入りで「当社の仕事」として紹介しており、
ようやくここで西原の仕事と公にすることができた。




知り合って早々に「触れちゃダメ」な人をあぶりだしてくれたとは、
西原さんはいい仕事をしてくれたと感謝。





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旧山口萬吉邸 4

2018年10月18日 | 暖房・ボイラー
旧小笠原邸に建材社のボイラーがあることを知ったのは、平成6年に
発行された社史「大気社80年史」である。
・・・東京・河田町、旧小笠原伯爵邸に残る、大正末期、約70年前に
取り付けられた蒸気暖房ボイラー、として写真が掲載されている。




旧小笠原邸も旧山口邸も書かれている文字は同じ。
G.K.KENZAISHA
ENGINEERS & CONTRACTORS
TOKYO - OSAKA

下の製造番号であろうと思われる数字が旧小笠原邸は、№77195。
コピーなので最後の数字がはっきりしない。
旧山口邸は写真のように、№94018。竣工年はどちらも昭和2年で
あるが、製造されたのは旧山口邸のほうが後なのかもしれない。

社史の写真はこの№プレートを中心に撮影されているが、実際のボイラーを
見て初めてこれが、右下の部分だと判明したのである。だからボイラー室で
すんげーコーフンしちまったのであるよ(恥)


斜めから


正面から


ちなみに最初のG.K.は何かと調べていたが、建材社は合資会社として
発足しているので、合資会社の略だと思われる。株式会社をK.Kと表記するのと
同じである。今まで「ごうしがいしゃ」「かぶしきがいしゃ」と濁音で読んでいたが
濁らないんだ・・・と知るなり。
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旧山口萬吉邸 3

2018年10月16日 | 暖房・ボイラー
旧山口萬吉邸のボイラーは地下にあるが、ボイラー室を
見学させてくれるかが最大の懸案であった。
嬉しいことに地下も自由に見学できた。そこにあったのは




「うへぇ~」ブデラスのローラーボイラーだよ!
ところが上にある「社名」と「商品名」が切れてしまっている。
というのも、このボイラーは「うへぇ~」じゃすまなかった。
ちなみに、社名・商品名はこんなふうに書いてある。


あわわわわ、となったのは下の部分にあるコレ。



旧小笠原伯爵邸を見学したのもこの建材社のボイラー目当てだったが、
地下のボイラー室はワインセラーに改装され、ボイラーは分割されて
オブジェと化していたのだ。建材社は現在の株式会社大気社である。

あわわわわ、興奮していろいろ手ブレしてしまった・・・
バッテリー不足が悔やまれる(涙)
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旧山口萬吉邸 2

2018年10月15日 | シャッター
大邸宅と言われる、例えば駒場にある旧前田侯爵邸のような建物には
シャッターが取り付けられていることが多い。その用途は主に防犯と防火。
九段の旧山口萬吉邸にもシャッターはあった。「過剰」と表現しても
いいのではないか、くらいふんだんであった。


最初に目についたのは、階段の踊場。メーカー不明。



館内の見学は自由に見られたので、くまなく探し回る。
ドアにももちろんついている。これはスラットが下がっているので
銘板を探したが、銘板そのものがなかった。








昔にどこかでシャッターを開閉するのは一番下っ端、という話を
聞いたが、これだけ数があると担当者は大変だったろうと思う。
なにせ相手は手動の重量シャッターだから。

こんな場所にも!というのが、バスルーム。




バスタブ側の壁にはシャッターボックスがあるので、窓の外には
シャッターが取り付けられていると判断できる。
ボックスとはいえ、バスタブの湯気で他の場所よりサビやすいし、閉めにくい
のではないか。ボックスを窓の左側に設置しなかったのが謎である。

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