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~朝鮮学校と私~

映画「ウリハッキョ」上映会in大阪

2007年07月08日 19時30分53秒 | お知らせ♪
★映画『ウリハッキョ』とは?
 
韓国から来た映画監督キム・ミョンジュン〔金明俊〕さんが、「北海道朝鮮初中高級学校」を舞台に3年の撮影と1年6ヶ月の編集を経て完成させた作品(2006年、釜山国際映画祭ドキュメンタリー部門最優秀作品「雲波賞」受賞)。
 
「朝鮮人が朝鮮学校に通う」という平凡な真実を勇敢に実践する姿を描いたドキュメンタリー映画。


日 時:7月21日(土)
     
    1回目 10:30~ 2回目 14:30~ 3回目 18:00~
          ※受付は各回とも30分前から。上映時間131分。


会 場:大阪市立飛鳥人権文化センター大ホール
    (阪急京都線「崇禅寺」下車すぐ。JR・地下鉄「新大阪」からも徒歩10分)
    大阪市東淀川区東中島3-14-32 TEL06-6323-6721
    http://www.city.osaka.jp/shimin/shisetu/02/asuka.html


入場料:鑑賞無料ご招待(お気軽にお越しください)
    『ウリハッキョ』関連グッズも販売します。ご協力お願いします。



主 催:『ウリハッキョ』北大阪上映会実行委員会・北大阪朝鮮初中級学校父母会・アプロハムケ北大阪(北大阪朝鮮初中級学校を支える会)


後 援:在日本朝鮮民主女性同盟東淀川支部・吹田支部 
連絡先:06-6328-6794(学校)


北大阪朝鮮初中級学校ブログ
http://www.kitaosaka-pukse.com/

映画『ウリハッキョ』公式ブログ
http://www.urischool.co.kr/
http://blog.naver.com/ourschool06

映画『ウリハッキョ』日本公式ブログ
http://urihakkyo.blog105.fc2.com/



映画評「シネマコリア」より『ウリハッキョ』 Review 2007/5/5
 
「日韓現代史の象徴でもある「在日」。北海道に実在する民族学校を舞台に、監督と学校の人々の3年5ヶ月を描いた異色のドキュメンタリー。なお、在日コリアンは朝鮮学校を「ウリハッキョ(私たちの学校)」と呼ぶ。 (中略)
 
映画は全編を通して底抜けに明るく、力強く生活する「市井の人々としての在日」を描いていて、口先だけのイデオロギー論だとか、似非反省論だとか、幼稚な政治論争の叩き台にこの作品がなることを拒否しているようにも見えます。膨大な素材を抱えた作品だったゆえ、こういう方向になったという解釈も可能でしょうが、一韓国人から観た「在日」の一面を描いたスケッチと考えれば、なかなか優れたドキュメンタリーになっています。
 
もちろん、民族学校を巡る様々な問題もここかしこに挿入されていますが、日本のこの種の作品でよくあるような、深刻でドロドロした雰囲気は皆無です。これはたぶん監督が民族学校の普通の日常、普通の人間関係を描くことに徹したからでしょう。しかし、映画の中では、生徒たちの明るい表情が連続しているからこそ、一瞬垣間見せる複雑で暗い表情や発言が、テーマの複雑さを表現しているともいえるのです。

撮影チームは、長い撮影の間に、かなり学校関係者と親しくなったようで、日本ではちょっと観る事が出来ないシーンが一杯です。さすがに万景峰92号に乗って北に行った時のエピソードは、学校の生徒に撮影を委託してはいますが、そこで描かれた情景もまた、日本の大げさな北朝鮮報道などでは観られない、貴重なものです。ここにおいて、民族学校の生徒たちが祖国=異国の風景に驚き、日本語と朝鮮語を混ぜて語っているところは、この作品のテーマをもっとも濃縮して象徴していたシーンに思えました。歴史問題をドキュメンタリー映画の素材に選んだ場合、どうしても際どいものでないと評価を受けにくい今の日本では、この『ウリハッキョ』に対して真逆な評価もきっとあるでしょうが、私がこの作品を観終わった時、日本人として強く感じたのは、この題材と同じものを日本人自身もまた撮るべきでもあって、被写体となった民族学校の人々と家族もまた、心の決して明かされることのない部分でそのことを望んでいたのでは?という想いでした。」