風呂場とは。
それは、何かもを脱ぎ捨てた、究極のプライベートの場。
そんなお風呂場で、僕は奴と遭遇した。
当たり前だが、いつもどおり何も考えずに風呂場の戸を開いた僕の目に飛び込んできたものは、何者かの動きであった。
その名もムカデ。
僕は一瞬止まった。
しかし、ここで変な動きでもしたら、それこそ奴の思う壺と考えた僕は、あえて何も気づかないふりをして、そこへ入っていった。
密室での裸と裸の闘い。
これがどれだけの緊迫感を持っているのかは、経験した人にしかわからないだろう。
まず僕は蛇口を思いっきり開いて奴の不意をついた。
奴はやはり油断をしていたのか、何が起こったのか把握しきれていなかった。
そして、溝の方へと逃げようとした。
それぐらいのことは予測していた僕は簡単に阻止することが出来た。
しかし、だんだん今の状況を理解し始めた奴は、今度は僕にターゲットを絞り始めたのだ。
これはヤバイ。
一瞬でケリをつけなければ殺られる。
なんせこっちも裸である。
どこを刺されてもおかしくない状況なのだ。
その場はいよいよ緊迫してきた。
この頃、実はシャワー攻撃が全くといっていいほど効かないということに僕は気づいていた。
しかし、僕にはこれしか攻撃方法がないのだ。
僕はひたすらシャワー攻撃を続けながら、内心かなり焦っていた。
そんな僕の心情を見透かしたように奴は素早く近づいてくる。
まじでヤバイ。
そう思った瞬間、僕は核爆弾並の攻撃力を持った破壊兵器を見つけてしまった。
僕はすかさずそれを手に取り、奴に発射した。
それはバスクリーナー。
かつてゴキブリと闘った際にも使用し、見事勝利を収めたほどの強力武器である。
さすがにそれを食らった奴は少しひるんだ。
しかし、奴はゴキブリよりも強かった。
身体全体をくねくねしながら近づいてくるのだ。
僕は必死でバスクリーナーを奴に噴きかけ続けた。
まさに死闘だった。
しかし、やはり人間は強かった。
10回ほど連射を続けた後、奴は息を引き取ったのだ。
さっきまでは敵であったが、奴の見事な闘いっぷりに敬意を表すべく、僕は奴の顔を見ようとした。
そして僕は驚いた。
奴のとても綺麗な身体に。
お腹なんてめちゃくちゃスベスベしていて、本当に綺麗だった。
しかし、殺らなければ殺られていたんだ。
そう自分に言い聞かせ、僕はその場を去った。
もちろん身体を洗ってから。
それは、何かもを脱ぎ捨てた、究極のプライベートの場。
そんなお風呂場で、僕は奴と遭遇した。
当たり前だが、いつもどおり何も考えずに風呂場の戸を開いた僕の目に飛び込んできたものは、何者かの動きであった。
その名もムカデ。
僕は一瞬止まった。
しかし、ここで変な動きでもしたら、それこそ奴の思う壺と考えた僕は、あえて何も気づかないふりをして、そこへ入っていった。
密室での裸と裸の闘い。
これがどれだけの緊迫感を持っているのかは、経験した人にしかわからないだろう。
まず僕は蛇口を思いっきり開いて奴の不意をついた。
奴はやはり油断をしていたのか、何が起こったのか把握しきれていなかった。
そして、溝の方へと逃げようとした。
それぐらいのことは予測していた僕は簡単に阻止することが出来た。
しかし、だんだん今の状況を理解し始めた奴は、今度は僕にターゲットを絞り始めたのだ。
これはヤバイ。
一瞬でケリをつけなければ殺られる。
なんせこっちも裸である。
どこを刺されてもおかしくない状況なのだ。
その場はいよいよ緊迫してきた。
この頃、実はシャワー攻撃が全くといっていいほど効かないということに僕は気づいていた。
しかし、僕にはこれしか攻撃方法がないのだ。
僕はひたすらシャワー攻撃を続けながら、内心かなり焦っていた。
そんな僕の心情を見透かしたように奴は素早く近づいてくる。
まじでヤバイ。
そう思った瞬間、僕は核爆弾並の攻撃力を持った破壊兵器を見つけてしまった。
僕はすかさずそれを手に取り、奴に発射した。
それはバスクリーナー。
かつてゴキブリと闘った際にも使用し、見事勝利を収めたほどの強力武器である。
さすがにそれを食らった奴は少しひるんだ。
しかし、奴はゴキブリよりも強かった。
身体全体をくねくねしながら近づいてくるのだ。
僕は必死でバスクリーナーを奴に噴きかけ続けた。
まさに死闘だった。
しかし、やはり人間は強かった。
10回ほど連射を続けた後、奴は息を引き取ったのだ。
さっきまでは敵であったが、奴の見事な闘いっぷりに敬意を表すべく、僕は奴の顔を見ようとした。
そして僕は驚いた。
奴のとても綺麗な身体に。
お腹なんてめちゃくちゃスベスベしていて、本当に綺麗だった。
しかし、殺らなければ殺られていたんだ。
そう自分に言い聞かせ、僕はその場を去った。
もちろん身体を洗ってから。