山の時間 Time to spend for mountain climbing-山行メモ

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吾妻山・二十日平

2010年01月20日 | スキー
<山行期間> 2010年1月20日(水)
<コースタイム> 福島(7:10)=グランデコ(8:27,9:00)=リフト終点(9:26,9:35)→西大巓(10:48,11:02)→コル(11:07,11:17)→西吾妻小屋(11:46)→西吾妻山(12:00,12:51)→中ノ沢渡渉(14:35)→グランデコ・センターハウス(14:53)
<メンバー> I.I  K.K

 二十日平の積雪状態を知りたくて計画を立てた。1週間前の週間予報では20日は好天の予報だったが、前日になって午後から雨の予報に変わった。サラリーマンの宿命で、勝手に休日は変更できない。まあ、何とかなるだろうと予定どおり出発した。
 グランデコは平日のため駐車場もガラ空きだった。駐車料金も平日は無料で二十日平コースは平日に限る。天候も午前中は何とか持ちそう。インフォメーションに登山計画書を提出してゴンドラに乗り込む、リフトをさらに1本乗り継ぎスキー場のトップに立つ。リフトの係員から今日は風が強くリフトもスピードを落として運転しているので充分注意してくださいとの注意を受ける。
 スキー場トップから歩き始めると、確かに普段より風は強そうだ。それでも樹林帯の登りなので歩き始めると汗が噴き出しジャケットを脱ぐことにした。前日のトレースが残っていて、たいしたラッセルもなく高度を上げる。疑似ピークを左から捲き西大巓を目指す。ゆっくり登って1時間15分ほどで西大巓の山頂に着く。天気は良く磐梯山も良く見える。午後から天気が崩れる予報なのだが、何とか持ちそうな感じがする。



西大巓の手前で後ろを振り返ると磐梯山がきれいに見えた

 西大巓のピークは風もあり、写真を撮るだけにして西吾妻に向かって予定どおり二十日平を目指すことにする。天気は下り坂、西吾妻山からの滑降時に天気が良いとは限らないので、西大巓からシールを剥がしてコルまでの滑りを楽しむことにした。


最高のコンデションで西大巓からの滑りを楽しむ

 コルまであっと言う間に滑り降り、シールをつけ直して西吾妻避難小屋を目指す。30分ほどで小屋に着いた。空を見上げると先ほどの青い空は、いつの間にか巻層雲に覆われ、風も強くなってきた。


西吾妻避難小屋

 小屋の脇を通り西吾妻山を目指す。今までの好天が嘘のように地吹雪になってきた。急いで西吾妻のピークに上がる。



空は巻層雲で覆われ、風も強くなり地吹雪に変わった

 12時ちょうどに西吾妻山の山頂に着く。吹き付ける雪が容赦なく顔面をたたきつける。迷ったが昼食を取ることにして、シャベルで風を避けるようにピットを掘ってツェルトをかぶった。ホッとする一瞬だ。
 シールを剥がし、昼食を取り、のんびりとしていたら50分も休んでしまった。天候は悪くなる一方で、ツェルトの外は完全にホワイトアウト。滑り出しても自分が滑っているのか止まっているのかもわからない状態で、バランスが取れないので、立っているだけで精一杯だった。ゆっくりと高度を下げて樹林帯に入ると、ようやく自分の置かれている状態がわかるようになってきた。
 気温は上昇し霧雨が降ってきた。雪は重く最悪の状態である。体力は間違いなく消耗していく。途中から、昨日か今日のだと思うがトレース残っていて、作成しておいたGPSのルートそのままに進んでいるので、そのトレースを利用させてもらった。おかげで湿雪のラッセル無しで二十日平へ降りることができた。
 中ノ沢右支沢を右に見ても支沢沿いに下降し、中ノ沢を渡渉してグランデコの浄水施設の建屋の脇を通ってグランデコのゲレンデに出た。ゲレンデを少し滑り、14時53分にグランデコ・センターハウスに着いた。インフォメーションに下山報告を済ませ、平日お付き合いをいただいたKさんに感謝しながら帰路についた。また、予期していたこととは言え、急激な天候の変化には、今更のように驚異を感じた。(I.I)


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