風のたより

つれづれに

              ~~~  根尾谷断層と”うだつの街”の美濃市 ~~~

2016-04-15 | 根尾、岩村城、坂折棚田ドライブの旅



昨夜九州地方の熊本で震度7を記録する大きな地震がありました。

震源地の近くには大きな断層が走っているということですが,淡墨桜で有名なこの根尾
にも根尾谷断層が走っていて1891年にマグニチュード8.0の大きな地震を起こしました。
その大きな被害を記録した地震断層観察館があり見学してきました。





濃尾地震として知られるこの地震は、日本の内陸部で起きた直下型の地震でした。

会館内部では当時の地震の状況を示した展示がされています。
震源地の水鳥地区では上下6メートルにもなる断層崖が隆起しました。

またいつ起こるかわからない大地震です。
今回の熊本の大きな地震は、決して他人事ではありません。





根尾の淡墨桜を見た帰り立ち寄った”うだつの街”で知られる美濃市。

夕方近かったせいか街には人の姿もなく、町並みを歩きながらゆっくりと見学できました。





”うだつ”とは隣家との境界に取り付けられた土造りの防火壁のこと。

この”うだつ”を造るにはかなりの費用がかかったため、裕福な家しか作ることができませんでした。

そんなことから「うだつが上がる」ということは富の象徴であり、財力のある家ということを表しています。





”うだつが上がるとか””うだつが上がらない”という言葉は、この”うだつ”から来ているのだとか。





立派な見越しの松と”うだつ”、なんだか風情がありますね。





見事な”うだつ”を持った家。

この”うだつ”には家々の家紋や華麗な細工が施されていて見ごたえ十分!!

切妻造や入母屋造の屋根の妻の三角形の部分を破風(はふ)といい、その下の部分を懸魚(げぎょ)
というのだそうです。





見事に並んだ二つの”うだつ”珍しい光景です。





”うだつ”が隣家との境界に取り付けられた土造りの防火壁ということが
ここから見るとよく分かります。





屋根の上に祭られているのは???

これもあまり見かけない光景です。





美しい「起り(むくり)」屋根を持つ江戸時代の造り酒屋の小坂家住宅。

現在は国指定重要文化財になっています。





美濃市は美濃和紙で財を蓄えた江戸時代に栄えた商人の街ですが、今でもこうして往時を
忍ことができる貴重な街です。

その美濃和紙の原料でもあるコウゾ、ミツマタのミツマタの花。
黄色い可愛い花です。



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