風のたより

つれづれに

          春の犬山お城まつり

2012-04-08 | 犬山散策




今年も恒例の絢爛豪華な時代絵巻の犬山祭りが昨日と今日の二日間にわたり盛大に行われました。
寛 永12年(1635)に始まる針綱神社の祭礼で、4月の第1土・日曜の両日行われます

例年だとこの祭りの頃には国宝犬山城のお城の桜も見頃となるのですが、
今年はやっぱり満開の桜とはいかず、その上風が冷たいお祭りとなりました。

でも観光客はご覧のようにぎっしり、、、、

今年はこのお祭りも数えて378回目とのこと。
毎年の事ながらその豪華さには圧倒される想いです。






お城の前の広場に集まった愛知県の有形民俗文化財に指定されている13台の山車は
やっぱり壮観ですね。

この山車から次々とからくりが奉納されていきます。







からくりの奉納される山車の周りには人、人、人の海!!!







上からの眺めは壮観の一言!!







下に降りて立派な山車に近づいてみると、その豪華さに圧倒されます。







祭りの法被姿に色とりどりの腰飾りも鮮やかないなせなお兄さん方も今や遅しと
市中への練り歩きを待っています。






大きな山車が動き出しました。
ここで大きく向きを変える「どんでん」が行われます。
みんな一斉に声を合わせ、そーれ、そーれ!!!











そしてここからが大変です。
総重量5トンもの山車をただひたすらこの格好で引いていきます。
まさに皆さん「縁の下の力持ち」ですね。







どんな人たちが引いているのかと思ったら、、、、
こんな若者がじっと我慢で引いていました。

曲がり角に来てやっとひと休み!!!
皆さん、ご苦労さま!!






昼の祭りのあと午後6時頃からは、ガラリと趣を変えての夜祭が始まりました。

ここ犬山駅前には7台の山車が集結し、それぞれの山車には365個の提灯が付けられます。
この提灯の光は今でも全部ロウソクが使われ、薄暗くなった山車に一個一個つけられていきます。














祭りの車山はすべて三層構造で、これは「犬山型」とも呼ばれるのだそうです。
最上層はからくりが置かれる所、、中層は「中山」と呼ばれて最上層のからくりを動かす層で
一番下の層がお囃子所となっているのだそうです。










これは珍しい「浦島」という船形の山車です。
私は今回初めて見ました。






このお祭りのもう一つの主役は豪華な刺繍の入った祭り衣装を着た子供たちです。
大人の肩に担がれ会場に入ります。

その豪華さと可愛らしさに観客から声援が飛んでました。







いつしかあたりはすっかり暗くなり、7台の山車に飾られた提灯の光がますます幻想的な
雰囲気を醸し出していました。

豪華絢爛でまるで錦絵を見るような春の犬山祭りの二日間でした。