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(シネマ雑記帳) (76)アメリカ映画「戦争と平和」(2)

2006-03-13 06:32:45 | 映画
 これ程の大作になると頭が混乱して一休みしていました。
 アンドレイ公爵役の、メル・ファラーはA・ヘップバーンの当時の旦那様で、さすがに息がぴったりしていて良かったですね。彼は50年代の「リリー」と云う映画でレスリー・キャロンと共演した古いスターでした。
 前線へ戦争を見に来たピエールにアンドレィは「私が真に友と呼べるのは共に戦っている仲間だけだ」と言い切ります。お気楽な貴族ピエールもここで始めて祖国愛に目覚めて、女性を連れ去ろうとするフランス兵に抵抗して捕らえられます。
 ぬかるみや積雪のロシアの原野の中をよろめきながら、撤退していくフランス兵の群れ‥この痛ましい姿はイタリア映画「ひまわり」で同じくロシア戦線から退却して行くイタリア軍の姿を想起します。捕虜として連行されていたピエールも、追撃して来たロシア軍の手で助けられますが、彼を助けたのは皮肉にも過去に女性問題で、決闘して殺し損なった相手将校でした。
 10年後の1966年にソ連で製作された「戦争と平和」で、ナターシャに選ばれたロシア人女優は当時18歳の、リュドミラ・サヴェリーエワでA・ヘップバーンに、そっくりの女優だと云われましたが彼女はイタリア映画「ひまわり」で、端麗で憂いを含んだ容姿を見せて深い印象を残しました。
 大作であるが故に3時間半という映写時間の割合に、ざっとした感じに終わったようでしたが文豪トルストイの意図も、少しばかりも判ったような気もしました。
 
 


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2 コメント

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大作でした。 (アスカパパ)
2006-03-13 11:39:09
この映画、1957年に京都朝日会館で見ました。まだ若い時でしたので、オードリー・ヘプバーンに見とれてばかりでした。
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大作でした! (たそがれ)
2006-03-13 19:47:39
 コメントとTBを有難うございました。

A・ヘップバーンの五十年来のフアンの一人として、今まで敬遠していたことを、あの世の彼女に謝らないとあきませんね。

 ついでですので彼女のDVDを、もう2本程観ましたのでよろしく。いずれも今まで

一歩引いていた映画です。
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