映画と音楽そして旅

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(シネマ雑記帳) ( 59) 映画「「永遠のアフリカ」

2006-01-16 00:27:07 | 映画
 この前に観た「愛と哀しみの果て」「名もないアフリカの地で」に続いて「永遠のアフリカ」というDVDを借りて来ました。アフリカ‥と云えば「キング・ソロモンの秘宝」とか「キリマンジャロの雪」とか定番作品があるようですが、私は有名作品と云うとビビッて一歩引く習性がありますので、今回もあまり目立たない作品を借りてきました。
 この三作に共通することは何故か、アフリカにあれだけ憧れていた「彼」の方が、仕事を一応はするのだけれど、すぐに飽きて肝心の仕事をあまりやろうとしない‥と云うことです。そして彼を信じてついて来た「彼女」が、彼に代わって事業を切回す立場になって仕舞う‥と云う点です。
 彼が普通に仕事をして仕事も順調なら別に普通で驚くこともないし、女性の立場で目立ったことするからドラマになる‥のかも判りません。でもやはりアフリカと云う土地には、男を魅了して止まない何物があるような気がします。
 夫と離婚したクーキーは長男のエマと暮らしていましたが、アフリカに惹かれる男性パウロとエマを連れてケニアへ渡ります。
 例によってパウロは狩猟三昧の充実した人生を味わいます。彼女は仕事をして欲しいと彼に訴えのですが‥‥
 彼女は先住民のためにブルドーザーを動かして池を掘ったり、襲ってきたライオンを必死で追い払ったり大活躍しますが、パウロもエマもやがてアフリカの魔力に引き込まれたように悲劇的な運命を辿ります。
 残されたクーキーはパウロとの間に生まれた娘スヴィーバと共に、今でもケニアで暮らし作家として自然保護のために努力しているそうです。
今まで観た3点はいずれも逆境の中を、力強く生きた女性の実話を元にした物語ですが、帰国して戦後のドイツ復興に尽力した「名もない‥」の「彼」以外は不運な生涯を閉じています。このあたりアフリカは男の夢やロマンを充たすには絶好の地だったかも判りませんが、求められた代償はあまりにも大きかったようです。
 ヘミングウエィの原作で映画化もされている「キリマンジャロの雪」は、私のお気に入りのスーダン・ヘイワードも出ているし、レンタル屋にもあるのでいずれは観なくては‥と思います。 
 
 

 
 
 


 


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