映画と音楽そして旅

主に懐かしい映画や音楽について…
時には新しい映画も…

(100円CD) (5) 「乙女の祈り」(パダルジェフスカ)

2006-04-11 00:07:36 | 音楽
 私たちの世代ではこの曲を覚えている人は、多いのではないかと思います。
 これは私の十代末期の頃に某化粧品メーカーの、ラジオ・コマーシャルに使われていました。そして昼夜を問わず徹底的に流されたので、この曲のメロディは私たちの脳裏にすっかり定着して仕舞いました。
 その頃はちょうどラジオ放送がNHKの独占から、民間にも開放されて商業放送なるものが始まり、「コマーシャル・メッセージ」も出現しましたが、その威力は凄いものでした。
 民間放送の創成期この「乙女の祈り」の調べに乗って、ラジオから某化粧品の宣伝文が流れました。
「アメリカの映画女優は牛乳風呂に入ると云われますが‥云々」
 私たちはあのハリウッド・スターの輝きは、牛乳風呂のせいか‥それを本気で信じこんだ私はアメリカってほんとに凄い贅沢な国だな‥と感心しました。そしてエリザベス・テイラーやヴィヴィアン・リーが、牛乳風呂に入っている姿を想像してドキドキしたりしました。

 化粧品などに全く興味がないはずの私たちまでが、「Mクリンシン・クリーム」とか、「Mアストリンゼン」などと商品名まで覚えて仕舞ったのですから、如何にこの宣伝が激しかったかが判ります。
 この曲は本来はピアノ曲のようですが、ラジオ・コマーシャルではオルガンだったように思います。今でもこの曲を耳にすると反射的にM化粧品を思い出します。

 さて、この一昔前の化粧品の会社は今は、どうなっているのでしょうか。外国系資本に押されながらも健闘しているのだろうか?それとも…
 私は昔の名前「MJK](仮名)の名前で検索して見ました。
 すると‥なんと!ホームページが「昔の名前で出て来た」のですよ!
 「肌にやさしく‥心にうるおいを‥
   お一人おひとりの美しさの創造のパートナーを目指します‥」
 この世の女性方の心を惹きつけるようなメッセージ!
 それでは私が覚えていた商品は今でもあるのでしょうか?
  あったぞ!「Mグリーンプラス・アストリンゼン」「Mクリンシン 奥様用」
 それにしても戦後の荒波を乗り切って、よくぞ生き残っていましたね…と、私はこの懐かしい社名や商品名に表彰状を贈って上げたくなりました。

 テクラ・バダルジェフスカはポーランドの、女流ピアニストで作曲家でもありました。若くして世を去ったこの薄倖の女性は、神様になにを祈りながらこの美しい旋律をを創造したのでしょうか。
 短い生涯のうちに彼女が作り上げた作品は、外の大作曲家に比べるとピアノ曲の小品が、僅か残されているに過ぎないそうです。
 しかし彼女が18歳の時に作った「乙女の祈り」は、不滅の名曲として永遠に多くの人たちの心に残り、いつまでも親しまれること思います。
 
  
 


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
乙女の祈り (ノンピ)
2006-04-11 06:00:36
お恥ずかしい話ですが「エリーゼのために」と混同してしまいます。笑



でもどちらも名曲ですね。

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どちらも名曲ですね (たそがれ)
2006-04-11 17:01:17
 私も同じことありますよ。曲を聴いても題名を思い出せなかったり、逆の場合やいろいろです。

 ご存知かも知れませんが、軽い音楽聴くのに便利なサイトを紹介しましょう。

 http://classic-midi.com/index.htm

で試して見て下さい。作曲者別いろいろの曲を手軽に聴くことが出来ます。

 もしうまく接続出来なければお知らせ下さい。 

 ではよろしく…

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いいですね~ (kumi)
2006-04-11 22:22:10
「乙女の祈り」も大好きです。

だんだん弾くのが難しくなるんですよ…

でもきれいなメロディーでいいですね。

「エリーゼのために」も名曲ですね♪



お風呂の話題、そういうことでしたか…ふふふ(笑)
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若かりし頃の… (たそがれ)
2006-04-11 23:13:55
 実はこのクラシック・シリーズは、これが書きたくて(?)始めたようなものです。

ああ、そ-でした。

「ピアニスト『kumi』リサイタル」やってほしいですね。チケット全部引き受けました。

 ただし私の部屋のお客様は無料です。

 この前のツアーが予想外に儲かりましたので…第2弾考え中…デス。
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