映画と音楽そして旅

主に懐かしい映画や音楽について…
時には新しい映画も…

(南山城古塔めぐり)「浄瑠璃寺本堂」

2006-10-07 23:38:16 | 旅 おでかけ
 このお寺は前に奈良からの帰途に立ち寄ったのですが、時間が遅くてすでに山門が閉っていて文字通りの「門前払い」になりました。
 山門をくぐって本堂に向かいますがこのお寺は、天平時代に聖武天皇が僧行基に命じて建立させたと伝えられます。一時は荒れていたようで平安時代の永承二年(1047)に再興されたそうです。
 浄瑠璃寺は創建当初の本尊が現在の「三重塔」に安置されている「薬師如来像」で
でしたので、薬師如来の浄土・東方浄瑠璃世界に因んで付けられた寺名です。
 本尊がその後に薬師如来から現在の阿弥陀如来に変わりましたので寺名も当然変るものですが、浄瑠璃寺という言葉の響きがあまりにも良いので、寺名はそのままにされているのでは…とも云われます。




(CD雑記帳)「久しぶりです…ローズマリー・クルーニー」

2006-10-07 00:02:45 | 音楽
 ローズマリー・クルーニーはどちらか云えば目立たない存在でしたが、それでも彼女が歌う「虹を越えて」は私にとって、帰り来ぬ青春の想い出いっぱいの歌でした。
 そのワケは以前にブログで書いたことがありますので、また別ページを読んで戴くとして…長い間彼女のCDを聴いていないので、今夜は久しぶりに聴いて見ました。

 私の手持ちのCDは彼女の曲は3曲だけ…勿論、私の若い頃の歌で一応は私のPCにも記憶させてあります。
 「家へおいでよ」「ハーフ・アズ・マッチ」「マンボ・イタリアーノ」の3曲ですが、この中で「Come On A My House」は江利チエミの歌で、日本でも大ヒットしましたので、よく知られている楽しい歌でした。
 「Half As Much」はおとなしいバラード風でしたので、彼女の歌ではこの歌が私の一番のお好みだったようです。
 「Manbo Italiano」は最初の部分…[A girl went back to Napoli…」のところは凄くいい感じなんだけど…次の「Ey Mambo!Mambo Italiano Ey Mambo!」と少し元気が良すぎて私には少し馴染めないようです。でも、この歌は「家へおいでよ」と同じくらいヒットしたので、耳にすると懐かしい感じがします。
 
 彼女の歌では私にとってのラスト・ソングは…確か「ブレーブ・マン」と云うのがあったはずなんですが、それが不思議なことに全然見付からないのです。
 「勇ましい人」「勇者」とでも言うのでしょうか、メロディも覚えているのに不思議なことです。日本語盤は覚えがないので多分出ていないのかも…いずれにしても私の頭の中では生きているのに現実では夢幻と消えたメイ曲(?)でした。
 西部を舞台とした歌でしたが映画はあったのかな…少し記憶がありません。
 ドリス・ディの「シークレット・ラヴ」みたいな、しっとりとしたラブソングだったと思いますが、影も形も形跡すら見付かりませんでした。五十数年と云う歳月はこのメイ曲を春の淡雪のように消し去って仕舞ったのですね。残念っ!
 もし、半世紀前の忘れ物!この曲が見付かったらお知らせ下さい!

 彼女についてはこんな風に謎の部分も多くて探索して見ました。
 「Deep in my hart]…不思議なことに、タイトルだけは今でも覚えている映画で、「我が心に君深く」と云う映画がありました。その映画にも彼女は出ていて主題曲の「朝日のごとくさわやかに」と云う歌を歌っていて、その曲は調べて見ると今でもCDが発売されていました。この曲も一度聴いてみたいです。
 
 あれれ…と云う記事もありました。それは1954年の映画で「ホワイト・クリスマス」に彼女が出ていてビング・クロスビーとデュエットした…と書いた記事があったのです。
 この映画はパラマウント社が20世紀FOX社の「シネマスコープ」に対抗して新開発した「ヴィスタヴィジョン」と云う大型スクリーンによる、新方式だったと思うのですがこの作品はリアルで見ているのです。
 が、出た人で覚えているのは、ビング・クロスビー、ダニー・ケィ、ヴェラ・エレン!それにうーんともう思い出せません。
 果たして彼女がこの映画に出てたのか、どうか…思い出せない…どなたかご存知の方ご教示下さい。

 もう一つ…私が知らなかった記事がありました。
 先の書いた「我が心に君深く」で共演したホセ・ファラーと、54年に結婚していたそうでした。67年に離婚するまで大勢の子供に恵まれたそうです。
 ホセ・ファラーと云えば私が初期にブログで書いた、あのムーラン・ルージュをこよなく愛したと云う画家ロートレックを描いたイギリス映画「赤い風車」に出ていたスターでした。
 一時引退を決意した途端に気の緩みか凄く……になって仕舞い、あとでB・クロスビーの説得で再びカム・バックするまで、苦労もあったようですが見事に復帰して晩年まで頑張っていられたようです。
 彼女は我が輝ける50年代の頃のスターでしたが、2002年に他界されたことは残念なことだと思います。



(南山城古塔めぐり)「浄瑠璃寺…さるすべり」

2006-10-07 00:01:39 | 旅 おでかけ
 このお寺は奈良市内から近かったせいか、有名な作家もしばしば訪れていて前にも書きましたが、堀辰雄は奈良に遊んだ時に奈良坂を越えて、歩いてこのお寺まで辿りついたようで結構歩き疲れたように思います。
 彼の作品で印象に残っているのは「浄瑠璃寺の春」で、「大和路」の中の小品ですが山門のあたりに咲いていた、「アセビ」の花に触れていたのが印象的でした。
 目立たない感じの門をもう少しで通り越すところだった…と云う意味のことを書いていましたが、今でも標識とかバス停や駐車場など目印がなければ取り越しているかも判りません。

 私たちががお参りしたのは八月末でしたが、「サルスベリ」の花が満開でした。この木は 「百日紅」とも書きますが、白と赤があるそうで私が見たのは赤色でした。「さるすべり」について調べてみました。
禊萩(みそはぎ)科。
・学名 Lagerstroemia indica
開花時期は7月ー10月 中国原産。
・「約100日間、ピンクの花を咲かせる。」のが名前の由来。約3ヶ月間、秋まで咲き続けるとかですが、 実際には、一度咲いた枝先から再度芽が出てきて 花をつけるため、咲き続けているように見えるそうです。
花はしわしわの形。白い花もあります。
・「猿滑」とも書きますが幹がスベスベで「猿も登れない」ところからこの名がついたそうです。秋になると早めに落葉するようです。

 私が少しかかわっているお寺にも「さるすべり」の木があります。お盆の念仏や行事などでお参りすると、赤く咲いた花がお参りする人を迎えてくれます。
 気象条件によっては咲くのが遅れたりして、まだ咲いていない事もあったりで、その年の陽気の具合を占う目安にもされているように思います。