映画と音楽そして旅

主に懐かしい映画や音楽について…
時には新しい映画も…

(祇園祭) 「これが河原町通?」

2006-07-23 22:47:08 | 旅 おでかけ
京都随一の繁華街がこんなにひっそりと、しているのを始めて見ました。いつもなら車の列で難儀するこの道も、山鉾はずーと先の方を巡行中…後の方で」ライフ・ライン復旧中の作業車以外はクルマの姿は見ません。
 いつもはクルマでひしめく大通りに訪れた一瞬の空白です。
 いつもこんなんだったらどうかなぁ?走りやすい…と云うよりも、まるでゴースト・タウンみたいで気持ち悪いみたいでしょうね。
 そういえば以前に倉敷から瀬戸内大橋を渡った時も、私ともう一台の2台きりだったことを思い出しました。道を間違ったのかな?と思うぐらい静かだと、却って寂しくて戸惑いますね。
 多少は混んでも賑やかなところは賑わう方がいいと思いました。
 
 

(祇園祭) 「旧京宝前」

2006-07-23 22:46:26 | 旅 おでかけ
 昨年の秋の紅葉の頃…河原町通を通った時、古い映画館が次々と消えていく中で、最後までオールド・フアンの希望の灯となっていた「京都宝塚劇場」のラスト・イベントが行われていました。
 上映の映画はあの懐かしい「ローマの休日」それに「また逢う日まで」などの不朽の名作が数本…この映画館は半世紀以上にわたり「京都スカラ座」と共に、数々の名画を送り出して来ました。
 長年の栄光ある歴史を終えて閉館し、今は「京宝ビル」として生まれ変わるべく、建て替え中の旧京宝前を行く山鉾の行列を眺めながら、時の流れをしみじみと感じるのでした。
 
 

(祇園祭) 「十字屋楽器店」

2006-07-23 22:45:38 | 旅 おでかけ
 河原町三条の「JYUJIYA]を覗きました。この店の前を通ったら吸い込まれるように入って、なにかをぶら下げて出てくるのが私のクセになっています。
 最近よく話題になっているのは例の著作権切れのDVDですが、今日もなにか良い掘り出し物があれば…と云う魂胆でありました。
 今日もDVDを4枚ほど買いましたがそのうちの一枚…それはつい先日に他界したばかりの、女優ジューン・アリスンさんの代表作…「グレン・ミラー物語」ですよ。
 実はこれは行きつけのレンタル・ショップにあったのですが、いずれ低価格DVDが出るはず…と借りずに我慢していた一枚です。
 これ…期間限定8月31日までなら2枚以上買えば一枚400円なんです。レンタルで1週間借りてもこの程度はかかりますから絶対にこれはお買い得なんですね。店頭には沢山あったので気付かなかったけれど、貰ったビラを帰ってから見ると「恐怖の報酬」とか「終着駅」なども400円であったみたい…。
 とにかく現時点での対象作品は270点だそうで、もう一度掘り出し物探しに来なくっちゃ…

  

(シネマ雑記帳)〔85)「ラスト・サムライ」

2006-07-23 22:37:26 | 映画
 映画の内容自体についてはすでにあれこれ論議されましたので、この映画の重要なキーワード「武士道」について触れておきたく思います。「武士道」と云うこの古風な言葉を久しぶりに、思い出させて貰った映画でしたが、外国人から見た日本人観…そして「武士道}に対する考え方…などが窺えて興味がありました。
 最後まで「武士道精神」を貫いた有名人物と云えば…新撰組副長土方歳三を想起します。武州の郷士出身でありながらも、自らを憧れの武士の身分に取り立ててくれた幕府…滅び行く旧体制にに義理を立てて、最後まで明治政府に反抗して「武士」としての意地を貫き通した根性を私は尊敬してました。
 この映画のモデルになった{サムライ」…と云えば、フイクションですから史実とは違っても、ある時期には天皇とかなり近い立場にあり、最後には明治政府に反抗して武士として死んでいった人物と云えば…あの西郷どんですね。
 この薩摩の英雄も私が敬愛する大人物ですが、明治維新前後に起きた内乱では、彼の西南戦争が最後なので、文字通り彼が「ラスト・サムラい」と云えます。
 捕虜になったグレン(トム・クルーズ)が勝元(渡辺謙)と接するうちに、次第に彼らや彼らが信じる「武士道」に惹かれていきます。
 我が国で「武士道精神」が生きていたのは、明治時代まででは…と思います。日露戦争では国際的な信用を賭けて行われた戦争だったので、戦争とは云えども捕虜の待遇など国際法規に則って実行されましたので、国際的な評価はあまり悪くはありませんでした。また自国の限界も熟知して勝利に奢ることなく、早期講和に持ち込んだことは評価されるべと思います。
 しかし何の大義も成算も確信もなく始めた太平洋戦争では、あの「武士道精神」どこかへ置き去られ情けない結末になりました。
 私は戦後になって今まで隠されていた、戦中や戦前の新事実を知るたびに、昭和時代の指導者と幕末から明治にかけての指導者を比べて、その程度の劣悪さと根性のないことには驚いたものです。
 私は幕末から明治にかけての人物に何故か引かれる反面、昭和から現在に至るまでこれといって、魅力的な指導者に出会わないのは寂しいことですね。
                   (2006.5.25 DVD)