たぬき新聞桃組@ SOL団

暗闇にエモーショナル・ハウル

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、「SF者にはこれがおすすめ2007 SF者でも読めるライトノベルご紹介します?」

2007年08月18日 | イベント
SOL団初の同人誌は、ライトノベルとSFについて、好き勝手な事をワイワイ書いてしまいました。
題して、「SF者にはこれがおすすめ2007 SF者でも読めるライトノベルご紹介します?」

題名はテキトウ風ですが、執筆陣はSF界・ライトノベル界の俊英達?にお願いして、結構マジメな仕上がりです。
執筆してくれた皆さんとテーマ

 fuchi-komaさん(東洋大学SF研究会)
 「ライトノベルとSFを最大限に楽しく読む方法」

 ふなさん(京都大学SF研究会)
 「ラノベ読みがSFも読むようになるまで」

 平林さん(東京大学新月お茶の会)
 「『夏への扉』的ジャンル小説の薦め方」

 宇佐見尚也さん(東京大学新月お茶の会)
 「12人の慎み深いライトノベル読みたち」

 平和さん(平和の温故知新管理人)
 「ライトノベルからSF、SFからライトノベル」

 七海さん(ハルヒもらきすたも踊れる女子高生)
 「妄想力豊かな私は二次元に逃げる。」

 キョンタロスさん(悲しき小学5年生)
 「僕が<涼宮ハルヒ>シリーズを読むようになったのは」

というわけで、8/18(土)東地区J-39a で頒布しますので、皆様よろしくお願い致します。

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「柳下毅一郎×滝本誠 ゴーレム降臨!アルフレッド・ベスターに学ぶSF史」

2007年07月08日 | SF
三省堂書店神保町店で行われた「ゴーレム100」刊行記念トークショーに行って来た。
題して「柳下毅一郎×滝本誠 ゴーレム降臨!アルフレッド・ベスターに学ぶSF史」


まずは翻訳家・評論家の柳下氏が、評論家の滝本氏を紹介し、氏がクロワッサン誌の編集者兼コラムニストとして健筆を振るっていた頃のSF遍歴を聞くスタイル。
ベスターよりはむしろフィリップ・K・ディックやサミュエル・R・ディレイニーの方が中心であったが、細かいデーターなどは最前列に陣取った大森望氏を中心に場内からのフォローがあり、滝本氏の舌も次第に滑らかに。

喫茶店でディレイニーの「ダルグレン」を読んでいた翻訳家の黒丸尚氏とのやり取りは、さもありなんという雰囲気。
ただ、ディックがオシャレ作家の評価を受けていて、ディック作品を読んでいれば喫茶店で逆ナンパされたというのは、場内から笑いとツッコミが入ったように、サービスのし過ぎと言うか幻視と言うか(笑)。


面白可笑しく滝本氏が語った後で次は柳下氏の話になるかと思いきや、場内にいた本書の翻訳者渡辺佐智江氏と評論家の若島正氏、さらには本書に解説を寄稿した山形浩生氏が登場して話に加わり、なんとも豪華なありさまに。
ここからベクターの会話運びの上手さや作品内のタイポグラフィなどなどが語られ、やっとベスターメインの話に。

(1)
滝本氏の「ゴーレム100」は全部イラストやタイポグラフィでも良いぐらいだという話は大げさとしても、文字だけではないグラフィックによる遊びを追求したベスターと言う指摘に続けて、ベスターが至って博識で真面目な常識・理性の人だった事が語られたのは、当初はチョッと意外に感じたが、大きな収穫。

と言うのも、自我や無意識をタイポグラフィなども交えて語るべスターには、何かサイケデリックなイメージがあったのだが・・・。
しかし、SF作家としては寡作であったベスターも編集者・インタビュアー・としては多作であり、ラジオ・テレビの脚本家としての経歴も長いことも語られると得心がいく。

テレパシー(分解された男)やジョウント(虎よ虎よ)のイメージは確かに奇矯ではあるが、そのイメージも背景に確固とした常識・理性が基準としてなければ、衝撃の源泉であるズレも生じえず、語りにくいということか。

また、ベスターの会話文の上手さはリズミカルな会話が求められる脚本家の経験が生きているという指摘や、「ベスターの物語は、都会のオシャレドラマと恋愛メロドラマ」という指摘も、同根からと理解でき、なるほどなるほど。

(2)
渡辺氏は「ゴーレム100」を、原文に忠実に訳す事を心がけて45日程で脱稿したとのこと。
ただし末尾のジョイスのオマージュ部分を除いてという話が続き、受付時に配布された資末尾部分の原文と訳文を示しながら話が進む。
確かに原文はジョイスへのオマージュと言われなければ、薬中の戯言のような雰囲気。
しかし氏はこれを忠実に訳出しており、駄洒落の処理も見事と言うべきか。

山形氏からは自分もゴーレム100の翻訳を試みたが、当該部分を見て挫折したとの話や、サンリオSF文庫にて同じくベスターの「コンピューター・コネクション」を翻訳していた野口幸夫氏も「ゴーレム100」の訳出を試みていたが日の目を見なかった話なども飛び出す。
なお、「コンピュータ・コネクション」は復刊の噂も出ているが、実現するかは?とのこと。


講演終了後は、渡辺氏にお手製?の「Gはんこ」(ゴーレムの頭文字)を押してもらい横にサインをして頂く。
金色の「G」の印字は元もの題字のデザインとのバランスもよく、とてもカッコいい。
氏のステキなセンスを感じちょっと得した気分で大満足のひと時。

言葉の壁により原著に直接触れることの出来ない一読者としては、翻訳家諸氏にはますます厚く感謝しなければとの思いを強くした。


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アイスクリーム城の攻略

2007年06月30日 | 日々の暮らし
池袋サンシャインのナンジャタウンで50人前アイスクリーム(6/30まで)を、平らげてみようという企画。

某所で募集しているのを聞きつけ申し込んではみたが、こんな頭の悪い企画に人が集まるのかなと?と首を傾げて当日を迎えた。
しかしそれも杞憂に終わり、集合場所のサンシャイン前には小学生・高校生・大学生・父母・先生・その他?総勢15名が集まり、意気も上がる。

そんなこんなでナンジャタウンに入場し早速アイスクリームコーナーへ。
しかし通されたのはコーナーの隅の狭いスペース。
もしや隔離されたのでは・・・との想いも頭をよぎるが、さらに奥では先客がワイワイやっているので、単にオタクの自虐的発想であった(笑)。

待つこと暫し、事前に幹事が予約してた50人前で19,690円也のアイスの城「ブラックキャッスル」が登場、その大きさに一同一瞬息を呑み、早速歓声を上げ攻略に取り掛かる。

・・・が、上段は黒ゴマ・黒米その他をベースにしたヘルシーな健康アイス、下段は脂肪分たっぷりのこってりとしたバニラアイスの城、いくら食べても城が小さくなる気配は一向に見えず、一同の表情が次第に暗くなり口数も減って、企画者と愚かな自分に対する怨嗟の言葉もチラホラ(笑)。

先の見えない閉塞感に、真夏ももう近いというにもかかわらず「暖かい鍋が食べたい・・・」などと妄言なのだがなんとも真実味のあるコメントをつぶやきリタイヤする者が続出。

次々に場内に設置されたコーヒースタンドに並び、「こんなに美味いコーヒーは久しぶりだ」「ナンジャタウンのコーヒーは世界一美味い」などと情けない始末(笑)。
なおリタイヤした順番は年齢の高い順番だったような気もするが、それは秘密。

このような保護者?組を尻目に、やはり中心だったのは女子高生を核にした若者組。
楽しくワイワイ語らう彼ら彼女らの口にアイスがドンドン消えていく。いかに「アイスは別腹」とは言えなんともビックリ。

ただ、さすがに嬉々としてアイス攻略に燃えていた若者組も最後にはペースダウンし、次第にお互いアイスを押し付けあう始末。醜いような微笑ましいような微妙な空気が流れ、なんとも言えないグダグダ感が心地よい。

これは攻略失敗かと思われたが、若者組の意地とホットコーヒーでひと時復活した保護者組(ダメ大人)の最後の悪あがきの後押しで無事完食。
めでたしめでたしで終了した。

こんな頭の悪すぎる企画もたまには良いなぁと思います。
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バイオマス(東大五月祭公開講座)

2007年05月26日 | 講演会
昨今「地球に優しい」と話題になっているバイオエタノール等のバイオマス資源の話を聞こうと思い、東大五月祭の公開講座に行ってきた。

題して「バイオマス・バイオテクノロジー」
- 君の車がバイオエタノールで動く? -
http://www.a103.net/may/80/visitor/cent_lec.html

講師は、東京大学大学院農学生命科学研究科教授で東京大学生物生産工学研究センター長 五十嵐泰夫先生。微生物&バイオマス研究の第一人者(偉い人)。

バイオマスについては、バイオエタノールが生物起源のエネルギー源であり、環境問題解決に貢献するらしいくらいしか知らなかった。
しかし、先頃放送されたNHKのクローズアップ現代で、バイオエタノール精製(*1)をめぐって「食料と燃料とで資源を奪い合う(*2)状況が生じてる」との報道に、「ありゃりゃ・・・地球にやさしいバラ色の話だけでないのかも・・・」とちょっと疑問と関心を持った訳だ。

*1
バイオエタノールは、糖分・デンプン・セルローズなどの植物由来物質を何らかの方法で糖化し、微生物の力で糖をアルコール化(醸造)することで生成される。

*2
アメリカではトウモロコシが原料として用いられるが、そのトウモロコシは家畜飼料やコーンスターチ(デンプン)の原料であり、食料生産には欠かせない作物である。
コーンスターチを主食にするメキシコでは、米国産トウモロコシの価格高騰からコーンスターチの大幅値上げが発生し、庶民の生活に打撃を与えた。


教室につくと既にほぼ満員で、詰襟やセーラー服の高校生の姿もありちょっとビックリした。ただこれは意外でもなんでもなく学園祭の公開講座では、学校見学にきた受験生の姿は普通のことらしい。

講座では、バイオエタノールを中心に各種バイオマスの生産システム、アメリカ・ブラジル*3・EUなどのバイオマス利用のある程度開始されている各国の現状、日本でのバイオマス研究の現状と将来展望などが語られた。

*3
ブラジルではサトウキビが原料として用いられ、規模や糖化が不要な点から比較的低コストで生産できる。

日本の場合、バイオ燃料用に休耕田で多収穫米を栽培すれば、エネルギー問題と農業振興の一挙に解決し・・・などと言う話は、投入する資源と得られる資源のバランスからしてナンセンスであるとのこと。
確かに自動車燃料として使用する時にエコで地球に優しくても、生産・流通時に大量の化石燃料由来のエネルギーを使えば、トータルでは全く優しくないエネルギーになってしまい、ただの金持ちの自己満足に過ぎなくなってしまうということであろうか。

最先端の研究を進める第一人者の話にグイグイ引き込まれていると、アッと言う間に終了時間になった。
先生のお話は、食料とも飼料とも競合しない資源(平地では稲わら、山間地では間伐材などのセルローズ)からエタノールをつくる研究に活路を見出し、遠からず実用化したいという話で締めくくられた。

先の核融合及び常温超伝導によるエネルギー問題解決が近未来まで待たねばならぬ現在においては、よりは現実的なエネルギー問題解決の方策であり、その実用化は急がれるべきものであろう。

その後は富士川/ひらばさんに教えてもらったお勧めの企画を周り、新月お茶の会で「月猫通り」新刊を購入して帰路に着いた。富士川/ひらばさんには、感謝感謝。

以下おもしろかった企画
理学部物理学科
http://www.a103.net/may/80/visitor/index.php?page=visitor_kikaku&id=198
各実験の詳細をまとめた本格的な“五月祭限定冊子がすばらしい。
実は難しくてよく判らないが、積読にしないでがんばって読んでみよう。

工学部物理工学科
http://www.a103.net/may/80/visitor/index.php?page=visitor_kikaku&id=295
配布していた冊子
http://mayfes.hobby-site.com/book.pdf
こちらも幅広くSF風味で非常に楽しめた。

なお、6月1日付けで北海道清水町(甜菜・小麦)、北海道苫小牧(米)、新潟(米)のバイオエタノール実証プラントにも農水省の助成が決まったようである。

糖化の要否などの生成効率や区画規模の大小から来る生産性などを考えると、北海道(=区画が大きい)を主産地にする甜菜糖(=糖化が不要)を原料にする方法が有効なのかなと素人的には考えてしまう。

バイオマス・ニッポン(農林水産省)
http://www.maff.go.jp/biomass/index.html

バイオ燃料地域利用モデル実証事業(バイオエタノール混合ガソリン事業)の事業実施地区について
http://www.maff.go.jp/www/press/2007/20070601press_1b.pdf


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「宇宙の核融合・地上の核融合」

2007年03月21日 | イベント
東京国際フォーラム(有楽町)で開催された自然科学研究機構主催のシンポジウムに参加してきた。
同機構主催のシンポジウムは毎回科学の最先端の話題を、現場の科学者の諸先生が一般の人向けに話をしてくれるというものだ。
今回は「宇宙の核融合・地上の核融合」と題して、宇宙的規模の核融合である星のまたたきの話から、激しい開発競争の続く核融合炉建設の話まで、核融合を通じて広く科学の現状に触れてみようという講演企画である。

企画立案者・プログラムコーディネーターは、評論家の立花隆氏で、各テーマ毎に科学者諸氏が講演を行い、立花氏がそれぞれ毎回先生達に質問をするというスタイル。講演終了後はNHKの葛西アナの司会で「一万年続く高度文明は存在するか?」とのパネルディスカッションが行われ、パネリストとして立花氏・科学者諸氏の他に漫画家の松本零士氏も参加し、科学論・文明論について意見が交わされた。

印象深かったのが、夢物語とも思える核融合が思いのほか夢ではなく、長いスパンで見れば地上での核融合発電などは可能であるという話。そしてそれ以上に印象的だったのは、核融合にも水爆や非臨界核実験などの軍事的側面が付きまとい、核融合が真に人類の福音になるためには平和が絶対条件であることが繰り返し述べられたことである。アメリカの科学政策が軍事的側面から推進されていることや、核兵器開発に尽力し後にそれを後悔した「オッペンハイマーの過ち」なども引かれ、技術を生かすためには世界平和が必要不可欠であることが語られた。
重たい言葉として胸に刻みたいと思う。

SF的に面白かったのは、核融合を支える基礎技術の一つである「超伝導」技術の話。超伝導ケーブルを用いれば理論的にはロス無く送電が可能であり、核融合と併せ地球規模で超伝導送電線を張り巡らせれば、日本もエネルギー輸出国になるかも。
また、いずれ必ず訪れる地磁気の減衰が起きれば、宇宙からの有害な太陽風が増加し一定高度以上の人工衛星や飛行機が使用不能になってしまうが、それを防ぐために超伝導コイルで発生させた人工磁場で地球環境を守ろうというお話などなど。
ここばかりは思わず身を乗り出して聞き入り、小川一水氏・野尻抱介氏あたりに作品化してもらいたいなぁなどと早くも夢想してニヤニヤしてしまった。お恥ずかしい限り。

ところどころでモル計算や指数・対数などが出て、高校の頃もっと真面目に勉強しておけばなぁと後悔したが、スライドや動画などを使った判り易く説明が続き、普段ちょっと縁遠い最先端の科学に楽しく触れられたひと時であった。
またこのような企画があればぜひ参加したい。

会場のホールは超満員で、講演者の話にメモや写真を採る人も多く、皆熱心に耳を傾けていた。
またホール前のエントランスでは、核融合の基礎技術であるプラズマに関するパネルなどが展示され、指を近づけるとプラズマの紫電が光り輝くガラス球のオブジェには行列ができ、蛍光灯と電子レンジを使った即席実験コーナーでは、丸い蛍光管から激しい白光が放たれるたびに、大きな歓声が上がっていた。

当日の様子や解説は、東大立花ゼミのブログ「SCI(サイ)」で見ることができるので、ぜひ見てもらいたい。
御参考までに。

「SCI(サイ)」
http://sci.gr.jp/
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