近年、松くい虫の被害や林業の後継者不足等により森林の荒廃がみられるようになり、水産業等への影響も懸念されています。
今般、漁業が盛んな隠岐の島町津戸地区の住民が中心となり、豊かな里山・里海を守っていくため、漁業者と林業者等とが協働して植栽活動を行いました。
植栽活動は11月29日(土)、津戸地区内で約100名が参加して実施されました。
数日前から風雨が続き、当日朝も雨が降る悪条件の中でしたが、参加者の願いが天に通じたのか、作業を始める頃には雨も上がり、無事に植栽を行うことができました。
当日の様子です。
始めに「あいらんどパーク」内にある体育館に集合し、植栽の手順など説明を聞きました。
今回植えるのは、クヌギ、コナラ、サカキなど隠岐で今後育てていきたい樹種を中心とした広葉樹です。
現地へ移動し雨が降らないよう祈りながら作業を進めます。
現地は瓦礫まじりの粘土質。雨のため土がぬかるみ、かなり大変な作業です。
皆さんのがんばりで、予定していた約0.2haに木を植えることができました。
体育館に帰ると、地区のお母さん方が「サザエご飯」のおにぎりと「サザエ入り味噌汁」を用意してくださいました。こちらも海と山のコラボ(?)。参加者全員で美味しくいただきます。皆さんお疲れさまでした!!
津戸地区では、ふるさとの里山・里海の再生を実現するため、今後も継続的な森林整備活動で里山の健全な維持管理を実施されます。
隠岐地域では、漁業分野と林業分野が連携して取り組む「森林づくりは海づくりプロジェクト」を進めています。これまでは島前地域だけの活動でしたが、今年度から島後地域でも取り組むこととし、今回が島後地域での第1回目となりました。これを契機として、住民の皆さんに森林づくりの大切さを知っていただくとともに、島内各地で森林整備活動の取り組みが広がっていくように支援を行っていきます