「原木しいたけ・林野産物振興プロジェクト」では、3月8日(日)、隠岐の島町の(株)吉崎工務店」で、5回目となるしいたけ栽培の講習会を開催しました。当日は、晴天にも恵まれ、45名の方に参加していただきました。
まずは、しいたけの栽培方法や管理の留意点などについて説明がありました。
講師は日本きのこセンター三次支所の入江所長さんです。
講習会では次のようなことが説明されました。
・隠岐島後地域は古くからしいたけ栽培が大変盛んで高品質な乾しいたけが多く生産されていたこと
・隠岐地域は比較的湿度が高く気候的にもしいたけ栽培の適地であること
・しかし中国産の増加による価格低迷や生産者の高齢化で生産量は低下してきていること
・一方で近年は、国内産原木しいたけが肥料や農薬を使わない安心、安全で、おいしく体に良い機能性成分が含まれていることで見直されていること
その後、これから植菌体験していただいた原木からどのようなしいたけが生えるか、吉崎工務店の生しいたけ発生ハウスを見学していただきました。
しいたけ原木への植菌体験を行いました。今回は事前に穴を開けていたので、「形成菌」という、固めたおがくずにしいたけ菌を培養したものを穴に植菌してもらい、植菌した原木はお持ち帰りいただきました。
今回は、講習のとおり上手に管理できれば、今年の秋にはしいたけが発生します。(一般に使われる「種駒」では来年の秋から発生します。)
植菌体験の様子
講習会の後は、しいたけ料理の試食会がありました。
炭火焼き、しゃぶしゃぶと様々な調理方法で召し上がっていただきました。
「隠岐そば+アカモク」や乾しいたけの販売など、原木しいたけだけでなく、隠岐の産物を再認識されたようでした。
この講習会は隠岐島後地域のしいたけ生産の復活を目指した取り組みの一環として、多くの方にしいたけ栽培に親しんでもらい、栽培への新たな参入を期待し開催しています。今回の受講生の中から一人でも多くのしいたけ生産者が誕生することを願っています。