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屋那の松原を守るために

2013年12月10日 | お知らせ
12月7日、隠岐の島町都万(つま)地区の「屋那(やな)の松原」で植樹イベントがありました。この松林は田んぼや人家を潮風から守るための防風林として植えられたものです。「屋那の松原」はその美しい姿から「日本の白砂青松百選」に選定されています。

世界的に貴重な地質や独特な生態系をもつ隠岐は今年「世界ジオパーク」に登録され、観光客など多数の人が訪れることが予想されます。しかし「屋那の松原」も松くい虫被害で枯れが目立ち、地域をあげてもとの美しい姿を取り戻すための努力がなされています。



この日は隠岐の環境を考え行動する「緑のコンビナート推進協議会」の主催で地元ボランティア10数人が松くい虫に抵抗性のあるクロマツ苗木100本を植えました。

あいにくの小雨模様でしたが隠岐の自然に詳しい八幡浩二さん達の指導を受けながら一本ずつ丁寧に植えていきました。苗木には炭や海草から作った肥料を撒きました。また、隠岐で商品開発中の「リグノフェノール」を塗ったベンチを置いたり遊歩道には木材チップも敷かれました。



今回は「みーもの森事業」(水と緑の森づくり税)を利用しましたが、色々な形でこれからも住民の皆さんが自らの手で松林を守っていく活動を続けていただきたいと思います。