【雲南地域】森林・林業のお知らせ

(島根県東部農林水産振興センター雲南事務所 林業部が伝える情報ブログ)

雲南市多根地区にて、サル被害対策について『みんなで考えてみよう会』を開催しました!

2019年11月12日 | 鳥獣

10月16日・27日に、雲南市掛合町(多根地区)の地域自主組織「多根の郷」の住民を対象に、多根交流センターにおいて、サルの被害対策について『みんなで考えてみよう会』と題して研修会を行いました。

地域自主組織とは、小学校区単位で編成されている住民組織(自治会・消防団・PTA・老人クラブといった各種団体で構成)です。人口減少や少子高齢化が進む中で地域住民が互いに支え合い、安心安全な暮らしが実現できるよう、地域と行政が協働し「地域づくり・地域福祉・生涯学習」の分野を中心に地域に求められるコミュニティ機能を補う組織です。

今回は多根地区の中でも特にサル被害の多い4自治会(下多根、船津、長迫、萱野自治会)からより多くの方が参加出来るよう同じ内容の研修を2回行いました(農家、非農家問わず募集し計32名参加)。

 

対策を打ち出すための研修ではなく、被害と現状を話し合い、なぜ被害が発生しているのか、どうしたらよいか、何ができるのかを考えるきっかけ作りとなるような内容としました。

サル対策の基本についての座学(サルの行動、人慣れ度・加害レベル判定、対策方法)

 

グループワーク形式で、自治会毎に近年のサル出没場所、被害作物などの情報を地図上に表示し状況を話し合い、現在行っている対策(追い払い、収穫残渣の除去など)や今後何が出来るのかをみんなで考えていきました。

話し合いの中で、「サルは隣の集落から来ている様なので周辺の集落と協力して追い払い等の対策をする必要がある。」や、「山際の畑が狙われるので山から離して数件でまとまって耕作してはどうか」といった意見が出ました。

実施していく対策は、現状で取り組めそうなことを前提として設定しました。

 

今後は、今回の研修会で設定し実施した対策の効果を検証し、さらなる取り組みにつなげていくことを考えています。

引き続き、地域の方が協力して課題を改善していく取り組みをサポートをしていきたいと思います!!


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