ひげ坊主の散漫な日常

アラ還オヤジのとりとめない日々を、独断と偏見のみで、気ままに書きます。なので、すべて個人的感想です。万端、悪しからず。

李下に冠!?「寿司処 銀丁」(福岡・天神)

2011年08月03日 | 食べ歩き・酒
暑い。

うだるように暑い。

腹も減った。

そんなお昼時、


「うなぎ」の文字は否応もなく扇情的ですなあ。

この幟を見て、さらに「うな丼880円」という敷居の低い料金を見て、

ほぼ反射的に飛び込んだ午後12時15分。

カウンターの椅子に、尻が付くか付かないかのタイミングで勢いよく、

「うな丼ねっ!」と言う声がカン高くなるのを、誰が責められよう。

もう、すでに心(と胃袋)は、

濃いキツネ色の蒲焼。

甘辛のタレ。

そしてそれらが渾然一体となったフックラなご飯。

その狂おしいまでの饗宴を待ちかねている状態。

で。

お店の姐さん一言。「すいません、うなぎは切らしてます」

・・・・・。

「え?っていうか、ええ?まだ12時過ぎ・・・」

「今日はいい物が入ってないもんで」

・・・・・。

「いやいやいや。じゃあ、あの『うなぎ』の幟は外したほうがいいんじゃない?」

「あ、そうですか」

「『あ、そうですか』じゃなくて」・・・・てもう、やめた!

ということで、

煮魚定食(750円)!
正確に言うと、「あら炊き」。

薄味だけど、なかなかうまい。魚好きの気持ちがよく分かってる感じ。

・・・・・。

で、それはいいけど、

「うなぎ問題」。

冒頭述べたように、「うなぎ」の文字には、人を惹きつけてやまない「魔力」のようなものがある。
それに抗えずに入ってきた客に、「うなぎはありません」と言うのは、

「蛇の生殺し」と言うか、それこそ

「うなぎの生殺し」!

それだけではなく、

勘繰れば、「おとり行為」とも取られかねない。

店の主人の雰囲気、職人の様子、料理の内容、値段設定。

どれをとっても、そんな行為をするようには見えない。

だけど、ちょっとした心配りの欠如で信用を無くすことはよくある話。

悪くない店だけに、ひとこと忠告。

李下に冠を正さず!