福田ちえのときどき日記

日々の活動や雑感を掲載いたします。

様々な社会問題を 今どきは「政治災害」と言うそうです

2009年06月07日 | オピニオン
今の日本には何が求められていると思いますか?

今、世界中が100年に1度という大きな経済危機の真っただ中です。
昨年の秋ごろから急激に景気悪化が表だったという感がありますが、
改めて考えてみると、その伏線となるような暗くて国民の不信をあおり立てる事件・事案がいくつもありました。

「地球温暖化」で、このままでは人類の存亡も危ぶまれる深刻な状態にあることを再認識、
「耐震構造計算の偽造問題」もありました、
「少子高齢化」が進み、人口の4割が高齢者となる社会が目の前であることを知りました、
「食品の生産地偽装・賞味期限改ざん問題」や食べ残し食品の再利用疑惑がありました、
「国内総生産の1.5倍を超えるほど行政の借金が膨らみ続けている」ことを知りました、
「教員採用試験での不正な加点問題」がありました、
「食料の自給率が30%台」にまで大きく落ち込んでいることを知りました、
「非正規労働の大幅な増加」と派遣社員の大量首切りの問題がありました、
「崩壊する地域医療と、疲弊する医療従事者」の実態を知りました、
「天下り官僚」により存在に疑問符のつく行政法人がいくつも作られ税金が無駄に使われていること、
そして、ずさんな管理による「消えた年金問題」、

明るい話題はぽつりぽつりとはあるものの、大きな課題が山積みのようで、なんとも閉塞感を感じてしまう。将来に不安を感じてしまう。そんな方が多いと思います。

こうした様々な社会問題を、これまでの貧困な政治がもたらした「政治災害」と呼ぶ人もいるようです。

でも、その原因となったのは私たち国民(有権者)自身がそれらを見過ごしてきたことにあることも忘れてはいけないと思います。

戦後政治は、「競争」と「モノ」によって国と国民生活を富ませ、ひとまず成功を収めました。
ただし、あちらこちらにひずみやほころびが出て、手遅れになる前にそろそろ大きな手当てをする時を迎えているんじゃないでしょうか。
人間でいえば定期検診で動脈硬化やメタボを指摘されて、生活習慣の改善に取り組みはじめる中高年の姿です。

「競争(強者優先)」から「共生(生活者優先の社会)」へ。
「モノづくり」から「ヒトづくり」「セーフティーネットづくり」への意識転換が大切であると思います。
生活を第一に考える「生活者のための国づくり・地域づくり」です。

それには私たち自身が政治と行政に関心を持って、あってほしい世の中の形をイメージすることがはじめの一歩であると思います。

Yes,we can! Change! 

 「福田ちえ」ホームページ http://www.f-chie.jp