福田ちえのときどき日記

日々の活動や雑感を掲載いたします。

第3回民主塾 シンポジウム「新交通システムを考える」-検討されているLRTは本当に有効か-

2006年06月25日 | オピニオン

コンセーレ・大ホールにおいて、民主党栃木県連と連合栃木主催、特定非営利活動法人宇都宮まちづくり市民工房後援のシンポジウムが開催され参加しました。

 高崎経済大学の西野寿章教授(経済地理学)が基調講演を行い、「LRTという設備のやみくもな整備にこだわるのではなく、まずは将来の宇都宮のまちづくりビジョンを大きな視点で策定することが先決で、その一部である交通体系はどうあるべきかの論議を深めるべきだ。」と提言していました。

 西野氏は「宇都宮におけるLRT導入の趣旨は、当初は駅東部清原工業団地方向の渋滞解消であったはずが、いつのまにか中心市街地の活性化を図ることにすり変ってきており、行政が標榜するまちづくり(どのようなまちの形が県都宇都宮の将来にふさわしいか)の観点からの妥当性が薄い。」と疑問を呈しています。 

 パネリストからは、「市民が本当にLRT整備を望んでいるのか住民投票により確認すべき。」、「幅広くそして深く議論する検討・研究会の早急な編成が必要。」、「この計画は白紙撤回して一から検討し直すべき。」などの意見が出されました。

 国も地方自治体も、これまで重ねた借金(公債発行)により財政は火の車(燃えさかる屋台かな?)。財政再建が急務(ほんと遅すぎますよね)です。

 政府が示した歳出歳入一体改革(骨太の方針)により、歳出面では社会保障費・公共事業費・地方交付税・地方公務員給与の削減が、そして歳入面では大きな増税(多分消費税でしょう)が方針として示されている最中、355億円(初期投資のみで運営費等含まず)といった市民の血税をかけて行うLRTの導入に失敗は絶対に許されません。

 採算ラインを割った場合、財政による赤字補填が必要で市民の負担増は必至です。 H16年度末、宇都宮市の借金(地方債残高)は1416億円。 財政逼迫のなかで実施されようとしている巨額な支出を伴う大規模公共事業です。見切り発車による失敗は許されません。

 これまでも行政は様々な失敗(不要不急の無駄事業、贅沢事業、破綻事業の繰り返し)を重ねてきましたが、行政の失敗は為政者の誰もが責任をとらないんですよね!最後に泣かされるのは市民なんですから!

 末代に禍根を残さぬよう、まちづくりビジョンの策定をまずは優先し、乱費の弊を招かぬように、市民の合意形成の努力を十二分に図った上で事業が進められるよう、さらに時間をかけて議論する必要があると思いました。

 

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