明治、大正を駆け抜けた婦人解放運動家「伊藤野枝」。28年の短くも鮮烈な生涯を活写する同氏初めての評伝小説。「小説すばる」2018年7月~2020年2月連載、651頁の大作。
時代の先駆者として賞賛され且つ、恐れられたアナキスト大杉栄との同士愛と夫婦愛。
1923年(大正12年)9月1日の関東大震災の最中、憲兵隊甘粕大尉によって幼少の甥とともに惨殺された夫婦の無念さはいかばかりだったろう。ご一読をお勧めします。(お勧め度:★★★)
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