アーバンライフの愉しみ

北海道札幌近郊の暮らしの様子をお伝えしています。

朝倉かすみ著「平場の月」

2024年02月10日 | 読書三昧

 

2019年上半期第161回直木賞候補作。
第32回山本周五郎賞受賞、光文社刊、244頁。

「もう若くはない(50代の)男と女のリアルな恋。今を生きる、この場所で生きる」との挙げ句が踊る帯。

正直よくわからないまま読み終えた。
それはたぶん、この不幸な過去を持つ男女の設定が、小生らの日常生活とはかけ離れたものだったからではないか。

これが、選者の評価が分かれる原因にもなったのではと思われる。


選者評:林真理子氏 
「不運のうちに生きてきた中年の男女が、少しずつ距離を縮めていく過程が、実にこまやかに描かれている。何よりも文体が素晴らしく、抑制がきいていながら不思議なリズムがかすかに聞こえてくる。しかし選考会では思いの外、票を集めることが出来ず非常に残念であった。」

 

 

 

コメント