過日の新聞(朝日)雑学版に、「昔の野菜と今の野菜、どっちが好き?」というアンケート結果が載り、興味深く拝見した。
このアンケートを思い立った理由として、記者は次のように記している。
「野菜の味は、品種改良などで微妙に変わってきています。味の好みは人それぞれですが、昔の野菜に郷愁を覚える人はどれぐらいいるのでしょうか。
苦みや香りに郷愁も野菜は変わった。
例えば昔の小松菜は、茎は柔らかく甘みがあった。でも、柔らかいと傷みやすいので、チンゲンサイと交配され、太く堅くなった。
大根も、今は首が淡緑色の青首大根が主流。収穫のしゃすさで、かつての白首大根から取って代わった。甘みがあるが、大根おろしにするとやや水っぽく、白首大根の辛さを懐かしむ人も多い。」
ヘェ~、そんなことがあるのだ。
今年から家庭菜園を止めたこともあり、最近の野菜はおいしくないなと思っていたので、妙に感心してしまった。
さてさて、皆さんは昔の野菜派、それとも今どき野菜派?
蛇足:両派の代表的な意見を記事では~
「昔の野菜」を支持した人は55%。
その理由は「野菜らしさがあった」が最多で「味が良かった」「おいしかった」が続いた。「昔のキュウリは味が濃かった、今のものとは別ものだ」(兵庫、63歳女性)。「今の野菜は総じてマイルドで物足りない。もっと辛い大根が食べたい」(千葉、52歳男性)など、記憶に刻まれた味や香りを懐かしむ意見が目立った。
「今の野菜」派では、「おいしい」が最多で、次いで「食べやすい食感」「えぐみが少ない」。
「昔はニンジン、ピーマンなども癖が強く、苦手な人が多かった。今のニンジンは香りこそ弱いが甘くて皮が薄く、おいしい」(北海道、51歳女性)、「ゴーヤは苦みが減った。ワタを取って妙めるだけで本当においしい」(東京、42歳女性)