110502.mon.-1
信州は広く、歴史的にも地域によって様々な確執があった(ようだ)。
県歌「信濃の国」が歌えるというだけで、
初めて会った県民同士の地元意識が高まるのも不思議なんであるが、
18歳で東京に出た身としては、この広い県内のことは
そう詳しくないのも本当のこと。
であるから、今回安曇野に初めて行くというと皆に驚かれたのだが、
だって、そうなんだも~んとしか言えないのですよ。
まあ、それはともかく、
黄砂の吹き荒れるなか、岡谷JCTから長野道に入り、安曇野へ向かう。
北アルプスの方角は視界真っ白で、稜線すらも見えず。
それにしても、間近に中央アルプスを見上げて育った私には
松本平のなんとまあ、広いことでしょう。
水張田が延々と続き、菜の花畑が黄色い帯を成して広がる大地。
折りしも、NHKの朝ドラ「おひさま」の舞台となっている
安曇野は、ほんわかとしたブームに包まれていました。
最初に訪れた大王わさび農場では、昨日の嵐?でポプラの大木が倒れ、
園内の施設が部分的に停電に。
千葉県で起こった竜巻きといい、
まったくもって最近の天気はおかしいね。
澄んだ水が流れる中、わさび田は青々と広がって、
通り一遍の表現ではあるが、すばらしい田園風景。
水車小屋あたりなど、
まるでここはバルビゾン村? というような錯覚に陥るほど
清冽でしんとした佇まい。
道祖神もきれいに並んでいます。
わさびソフトクリームもなかなかピリリと刺激的。
その昔、安曇野には八面大王の一族が住んでいたらしい。
坂上田村麻呂によって滅ぼされたのだが(坂上田村麻呂って、どこにでも行ってるよね?)
あまりにも強かったので、大王の体を復活しないようにバラバラにして葬ったのだとか。
そんな説明書きを読んで、なるほどね~と感心しながら
お次は、由緒正しい穂高神社へ。
ちょうど12時5分前、「コケコッコーーー」と、
これまた久々に聞いた正統派の雄鶏の鳴き声が、大杉(孝養杉)の下から響き渡った。
200円の女御籤は「大吉」なり。
穂高神社は安曇族の祖神である海神を祀っている。
安曇族は海神(わたつみ・かいしん)族で、遠い昔に九州にルーツがあるらしい。
だから、御船祭りという例祭が毎年あるのだという。
海のないこの地域になぜ?と思っていたが、なるほどねえ。
初めて目にする説明書きに、否が応でもロマンが掻き立てられるではないの。
御船会館の中の道祖神研究や、御船の実物、遷宮式などのビデオも鑑賞。
ちなみに、入場者は私たち家族4人だけで、なんだか贅沢な空間です。
鳥居を出て、穂高駅へ向かう手前にある蕎麦屋で昼食。
ね、視界、真っ白でしょ?
「田舎屋でお蕎麦をいただいてます!」と
大先輩の穂高氏(東京在住)にメールすると、
この辺りにはとても詳しい氏は、さすがです。
年越し蕎麦をここ田舎屋に頼んでいるのだという返事が、早速来ました。
信州産のそば粉を石臼で挽いた少し黒っぽいお蕎麦。
まさに、田舎蕎麦です。
歯ごたえ、風味とも◎。
ちょっと気になっていた、御船会館の横にあるパン屋に入る。
(いや、別におなかがすいていたわけじゃなく・笑)
主だったパンはほぼ売り切れている。
それでもお菓子っぽいのをいくつか選んでレジへ。
いつのまにか若い店主らしき男性が出てきていて、
りんごや小麦粉などの仕入先を父に説明しているではないの。
店内には畦地梅太郎の版画が展示してあるので、尋ねると
まさにそこから店名をとったのだと。
あら、ほんと。
「パン工房こっふぇる梅太郎」とあるわ。
なかなかこだわりのある店主とお見受けしました。
味噌であえたくるみ入りのおやき風パン、美味でしたよ。
(つづく)
信州は広く、歴史的にも地域によって様々な確執があった(ようだ)。
県歌「信濃の国」が歌えるというだけで、
初めて会った県民同士の地元意識が高まるのも不思議なんであるが、
18歳で東京に出た身としては、この広い県内のことは
そう詳しくないのも本当のこと。
であるから、今回安曇野に初めて行くというと皆に驚かれたのだが、
だって、そうなんだも~んとしか言えないのですよ。
まあ、それはともかく、
黄砂の吹き荒れるなか、岡谷JCTから長野道に入り、安曇野へ向かう。
北アルプスの方角は視界真っ白で、稜線すらも見えず。
それにしても、間近に中央アルプスを見上げて育った私には
松本平のなんとまあ、広いことでしょう。
水張田が延々と続き、菜の花畑が黄色い帯を成して広がる大地。
折りしも、NHKの朝ドラ「おひさま」の舞台となっている
安曇野は、ほんわかとしたブームに包まれていました。
最初に訪れた大王わさび農場では、昨日の嵐?でポプラの大木が倒れ、
園内の施設が部分的に停電に。
千葉県で起こった竜巻きといい、
まったくもって最近の天気はおかしいね。
澄んだ水が流れる中、わさび田は青々と広がって、
通り一遍の表現ではあるが、すばらしい田園風景。
水車小屋あたりなど、
まるでここはバルビゾン村? というような錯覚に陥るほど
清冽でしんとした佇まい。
道祖神もきれいに並んでいます。
わさびソフトクリームもなかなかピリリと刺激的。
その昔、安曇野には八面大王の一族が住んでいたらしい。
坂上田村麻呂によって滅ぼされたのだが(坂上田村麻呂って、どこにでも行ってるよね?)
あまりにも強かったので、大王の体を復活しないようにバラバラにして葬ったのだとか。
そんな説明書きを読んで、なるほどね~と感心しながら
お次は、由緒正しい穂高神社へ。
ちょうど12時5分前、「コケコッコーーー」と、
これまた久々に聞いた正統派の雄鶏の鳴き声が、大杉(孝養杉)の下から響き渡った。
200円の女御籤は「大吉」なり。
穂高神社は安曇族の祖神である海神を祀っている。
安曇族は海神(わたつみ・かいしん)族で、遠い昔に九州にルーツがあるらしい。
だから、御船祭りという例祭が毎年あるのだという。
海のないこの地域になぜ?と思っていたが、なるほどねえ。
初めて目にする説明書きに、否が応でもロマンが掻き立てられるではないの。
御船会館の中の道祖神研究や、御船の実物、遷宮式などのビデオも鑑賞。
ちなみに、入場者は私たち家族4人だけで、なんだか贅沢な空間です。
鳥居を出て、穂高駅へ向かう手前にある蕎麦屋で昼食。
ね、視界、真っ白でしょ?
「田舎屋でお蕎麦をいただいてます!」と
大先輩の穂高氏(東京在住)にメールすると、
この辺りにはとても詳しい氏は、さすがです。
年越し蕎麦をここ田舎屋に頼んでいるのだという返事が、早速来ました。
信州産のそば粉を石臼で挽いた少し黒っぽいお蕎麦。
まさに、田舎蕎麦です。
歯ごたえ、風味とも◎。
ちょっと気になっていた、御船会館の横にあるパン屋に入る。
(いや、別におなかがすいていたわけじゃなく・笑)
主だったパンはほぼ売り切れている。
それでもお菓子っぽいのをいくつか選んでレジへ。
いつのまにか若い店主らしき男性が出てきていて、
りんごや小麦粉などの仕入先を父に説明しているではないの。
店内には畦地梅太郎の版画が展示してあるので、尋ねると
まさにそこから店名をとったのだと。
あら、ほんと。
「パン工房こっふぇる梅太郎」とあるわ。
なかなかこだわりのある店主とお見受けしました。
味噌であえたくるみ入りのおやき風パン、美味でしたよ。
(つづく)
これは3年前、2011年の日記ですね~。懐かしい!
今年は仕事に追われて、状況して34年、初めて帰省しませんでした。
実家は信州と行っても飯田のほうで、安曇野よりはかなり南なんです。(静岡のほうが近い?かも)
20代のころは、田舎がいやでたまらなかった(母曰く)らしいですが、
今じゃすっかり田舎派! いいところが故郷でよかったなああ、なんて思ってます。
お里帰りだったのですか。
普段東京にお暮らしだとたまに帰って見られる風景はまた一段と美しく気の休まる場所ではないのでしょうか。
はい!
必ず一度は「もう、うるさいなあ!」と、母とは
喧嘩になるんですが、
今日もそんな話をある方にしたら「どこも同じだね(笑)」と。(とほほ)
「安曇野その2」(いつアップできるかなあ?)のあとは
大鹿村でジビエを食したお話が続きます。
・・・食べてばっかり
食べてばっかり!?うらやましい~
そうなの! どの県にも県歌があって
だれもが歌えると思ってました!(笑)
へたすれば、校歌より大事だったかも?(笑)
畦地さんの展覧会が町田で開かれているので
行ってこようと思ってます。
あの独特の世界観、惹かれます~~。
中国大陸や東南アジアの汚染された空気が
黄砂と一緒にやってきてるんですって!
花粉症の時期が終わったのに花粉症の症状が消えないのは、
その汚染物質(黒い細かい粉)が原因なのだそうで・・・
これはやばい!
誰もが「信濃の国」を歌えると思っていたのに
誰も知らない~
笑われるし、恥ずかしかったと・・・
昔の話ね。
畦地梅太郎といえば、奥さんがたしか教師で、彼をずっと食わしていたはずです。
おそ咲きの版画家です。
パトロンは、燕山荘の初代オーナーだだよ。
良い人生だなあ。羨ましい~
どの写真も空が黄砂で濁っているね。