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全盛期だったころのソロモン・ブラザーズに在籍していた著者の体験記。
当時のソロモン・ブラザーズの主戦場は他の証券会社が軽視していた
債券や日経平均先物だった。
というのは、他の証券会社は株や債券の引き受けから
多くの売り上げを得ていたため、債券や上場直後の日経平均先物に
あえて手を出す必要がなかったのに対し、
新興のソロモンはそこでしか活路を見出せなかったからだろう。
著者が主に取引していた裁定取引の原理は単純だ。
先物と現物の間の価格のゆがみを見つけて高いものを売り、
安いものを買い、ゆがみが修正されてきたら反対売買をするというもの。
これは別に競争優位を築けるような手法ではなく、
・競合がいない市場で
・先物と現物の間の、少し見つけにくい裁定機会に賭ける
というものだったから、90年代にはうまみのある取引ではなくなっていったのだった。
この本には、かの明神氏のエピソードも出てくる。
O君と書かれているのは、おそらくマネックスの社長だろうな。
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全盛期だったころのソロモン・ブラザーズに在籍していた著者の体験記。
当時のソロモン・ブラザーズの主戦場は他の証券会社が軽視していた
債券や日経平均先物だった。
というのは、他の証券会社は株や債券の引き受けから
多くの売り上げを得ていたため、債券や上場直後の日経平均先物に
あえて手を出す必要がなかったのに対し、
新興のソロモンはそこでしか活路を見出せなかったからだろう。
著者が主に取引していた裁定取引の原理は単純だ。
先物と現物の間の価格のゆがみを見つけて高いものを売り、
安いものを買い、ゆがみが修正されてきたら反対売買をするというもの。
これは別に競争優位を築けるような手法ではなく、
・競合がいない市場で
・先物と現物の間の、少し見つけにくい裁定機会に賭ける
というものだったから、90年代にはうまみのある取引ではなくなっていったのだった。
この本には、かの明神氏のエピソードも出てくる。
O君と書かれているのは、おそらくマネックスの社長だろうな。