天地を 照らす日月の 極みなく あるべきものを 何をか思はむ 

わびぬれば 今はたおなじ 難波なる みをつくしても あはむとぞ思う

菊池雄星

2010年01月13日 | スポーツ
 昨夏の甲子園8月23日準決勝で敗れ、最後の甲子園となった試合後のインタビューで「もうこの仲間とだったら、一生野球ができなくてもいいからと思って投げました」と、泣きじゃくっていた菊池雄星18歳(花巻東→西武)。

 以下、テレビ朝日のインタビュー(来る1月15日放送の報道ステーション)より

 一つひとつの練習を全力で、丁寧に取り組んでいる印象を受けます。

 練習することでしか、うまくなれません。手を抜くのは簡単ですが、そうしないように心がけています。自分に負けたら終わりです。たくさんの方々の期待も背負っていると思うので、その期待に応えたいです。

 高校の最上級生からプロの新人選手として再スタートすることで、どんな点に気を付けていますか?

 先輩と一緒の行動が多いので、扉の開け閉めは僕がやるとか。先輩に対して丁寧な言葉使いをするのは当然です。同じ方向に歩いていて、その先の扉が閉まっていれば、僕が開けるべきですから。そういう細かいことは高校時代に教わりました。

 あいさつも、立ち止まってしていますよね。

 中学でも、高校でも、「立ち止まらないあいさつは、あいさつじゃない」と教わりました。高校までに習ったことをプロに入ったらやらないというのは、それを教えてくれた方に失礼だと思います。

 ひまさえあれば本屋さんに通う読書家で知られていますが、最近はまっているのは?

 坂本竜馬が好きです。スケールの大きさとか、人を引きつける魅力とか。人を引きつけることは、ファンを引きつけることと同じだと思います。高校の佐々木監督からも、「竜馬のような人間になれ」と言われました。なかなか近づけないと思いますけれど。

 「心眼力」(野口嘉則氏のベストセラー)も愛読しているとか。心に残る言葉はありますか?

 端的な言葉ではないんですが、食事が、親が、環境がということを言い訳にしてはいけないということですね。それは、雨を晴れにしてくれと願うようなもので、それを言い訳にしていては勝てない。環境をどうとらえるかが大切だという内容が印象に残っています。

 プロとしてのトレーニングが始まり、いま、どんな点に心がけていますか?

 意識を持ってやることです。トレーニング器具がなくても、トレーニングはできます。実際に、いまのようにトレーニング器具が充実していない時代にも、素晴らしい投手はいらっしゃったわけですから。トレーニングは器具の充実や環境ではなく、自分の意識次第だと思っています。

 高校生活でやり残したことはありませんか?

 全くありません。けがをして最後に投げられなかったことは悔しいんですが(昨夏の選手権大会中に肋骨=ろっこつ=を疲労骨折。準決勝の中京大中京戦は先発できず)、自分がけがをして投げられないとチームにこれだけ迷惑がかかるんだということを学びました。貴重な経験だと思っています。

 すごく謙虚で、しっかりした考えを持っているなという印象を受けます。そういう考え方や姿勢が生まれたきっかけを教えてください。

 負けの中から学んできたと思っています。中学時代も、高校1、2年のときも、ほとんど勝てませんでした。順風満帆の野球人生だったら、力で投げるだけの投手だったと思います。

 プロ1年目の目標は?

 1年目は、結果以上に課題を見つけることだと思っています。負けから、ここまで成長させてもらった人間ですから、負けたり打たれたりする中から課題を見つけられれば。勝っている時は勢いでいけますが、自分に何が足らないのかということは、負けることでしか気づきません。

 プロの1球目は、どんな思いを込めますか?

 ここまで育ててくれた方やファンの方々への感謝の気持ちを込めたいです。1軍の公式戦で投げる時は、思い出づくりのためではなく、戦力として期待されて送り出されるわけですから、その時は、勝つために投げます。

 今年のモットーは「一日一生」

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