とんねるず主義+

クラシック喜劇研究家/バディ映画愛好家/ライターの いいをじゅんこのブログ 

Remember the Time

2009年06月30日 02時57分56秒 | MJ
『陽のあたる教室』という映画のワンシーンを思い出しました。

リチャード・ドレイファス扮する音楽教師が、真っ青な顔で帰宅する。
同じくらい真っ青な妻がかけよって「残念だわ」と声をかける。
ふたりは抱き合ってさめざめと泣く。

その日、ジョン・レノンが暗殺されたのでした。


もうキリがないので、マイケル・ジャクソン関連の記事はこれで最後にしたいと思いますが、自分でも、なぜこれほどツライのかよくわかりません。

わたしでさえこんなに悲しいのだから、大ファンのみなさんの悲しみはいかばかりかと、胸が痛みます。


初めてマイケル・ジャクソンを意識したのがいつだったのか、よく思い出せません。

物心ついたときにはすでにMTVで彼のPV(じゃなくてショートフィルム。Respect MJ!)がガンガン流れていました。
「ビリー・ジーン」の頃あたりだったかなあ。

いまでもですが、わたしはミュージックビデオというものを観るのがたいへん好きです。

80年代というのはいわゆる洋楽、そしてMTVがすごい勢いで日本にはいってきた時代でした。
小学3年生の女の子がデュラン・デュランの大ファンという時代だった(そういう友だちがいました)。

自分では意識していなかったけど、音楽と映像の融合ということに目覚めさせてくれたのは、マイケルの作品だったのかもしれません。

まだ映画好きを自覚してはなかったですが、マイケルのショートフィルムはとりわけストーリー性に富んでいて、それにも強く惹かれたのかもしれない。

観てないものもまだたくさんありますが、大好きなのは「BAD」です。
ロングバージョンのやつ。マ-ティン・スコセッシが監督したやつです。

たぶん1、2回しか観たことがないのに、ストーリーや映像が脳裡にやきついています。
あの曲で、あの物語を着想したというのがすごいと思った。

昔の仲間といっしょにいても疎外感を感じているマイケルの役所。
スラム出身ながら頭が良くてパブリックスクールの寄宿舎に入っているという設定。
そしてモノクロ映像が、なんともいえない哀感を感じさせて・・・

カラー映像に切り替わるところも、あまりにもかっこいい!

とんねるずがパロディしたときは、ドラマパートにはふれていたんでしたっけ?
そこが思い出せません。

とんねるずは「BAD」の他にも確か「スリラー」と「スムーズ・クリミナル」のパロディを敢行しましたね。

パロディというより、もうほとんどコピーだったと思います。
考えてみれば、とんねるずとマイケルはそんなに年齢はちがわない。
同世代のスーパースターに、ひょっとしたら多少のライバル意識も持っていたかもしれません。

マイケルが来日したとき、「どうぞマイケルが『おかげです』を見ませんように」と自分が祈っていた(笑)のをおぼえてます。

いやたぶん見たとしても、マイケルは怒ったりしなかったでしょうけどね。


「ヒューマン・ネイチュア」とか「キープ・ザ・フェイス」、「オフ・ザ・ウォール」に「マン・イン・ザ・ミラー」と、好きな曲もいっぱい。

大好きなのは「リメンバー・ザ・タイム」。
これを聴いていて、ふいに涙があふれてきました。
特に、ここ↓


Those sweet memories will always be dear to me
And Girl, No matter what was said,
I will never forget what we had
Now Baby

あのすばらしい思い出たちは、ずっとぼくの大切な宝
恋人よ、何を言ったかは問題じゃない
あのころのぼくらのすべて、ぼくは絶対にわすれないよ


激しくシャウトしながら歌うマイケルの歌声に、胸が熱くなります。

なんかなあ・・・
もう、誰だかわかんないくらいに決定的に顔を整形して、マイケルは死んだということにして、実は世界のどこかで自由に生きてる、とか・・・

そんな嘘なら、だまされてもいい気がするよ・・・


あるテレビ番組でマイケルが言ったことば。

「踊っているとき、頭で考えるのが一番のあやまちだ。ただ感じればいいんだよ」・・・・・・



マイケル、安らかに。












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