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JAMA:PHQ-9よりも便利なうつ病のスクリーニング方法

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記者 神出病院 報道

うつ病のスクリーニングには、スケールが重要な役割を果たしています。

スケールの長さが様々であることを考えると、初期スクリーニングに短いスケールを使用し、ある閾値に達した場合には、追加の長いスケールのスクリーニングを行うことが効率的なツールとなる可能性があります。閾値に達していなければ、長尺をスクリーニングする必要はありません。順次スクリーニングを行うことで、長尺のものを直接利用する場合に比べて、患者さんの負担を軽減することができます。

例えば、Patient Health Questionnaire Depression Scale(PHQ-9)は、うつ病のスクリーニングとうつ病の重症度を評価するための9つの項目を含む、うつ病の臨床的自己評価尺度として広く使用されています。PHQ-9の最初の2項目である抑うつ気分と快楽欠損をとるPatient Health Questionnaire-2(PHQ-2)は、投与が非常に簡単であり、妥当性も高いです。

理論的には、PHQ-2がPHQ-9の審査の「前奏曲」としての役割を果たすことが期待されています。しかし、PHQ-2とPHQ-9の逐次スクリーニングの性能は、PHQ-2のみを使用した場合とPHQ-9を直接使用した場合とで比較して、さらに評価する必要があります。


そこで、カナダのモントリオールにあるユダヤ人総合病院のLady Davis Institute of Medical SciencesのBrooke Levis氏らは、PHQ-2を単独で使用した場合とPHQ-9と順次使用した場合のうつ病スクリーニングの精度を評価し、PHQ-2を単独で使用した場合とPHQ-9と順次使用した場合を比較するために、個別のデータに基づいたメタ解析を実施しました。この研究は最近、米国医師会誌(JAMA、インパクトファクター51.273)に発表されました。

このメタ解析には、うつ病重症患者4,572人(10%)を含む44,318人の被験者を対象に、合計100のデータセットが含まれており、平均(SD)年齢は49(17)歳、女性は59%でありました。

PHQ-2の実績

PHQ-2合計スコア≧2の感度と特異度は、半構造化面接を参考にした場合、0.91(95%CI)であった。0.88~0.94)、0.67(0.64~0.71)でありました。総得点≧3の感度は0.72(0.67~0.77)、特異度は0.85(0.83~0.87)でありました。このうち、構造化面接を参考にした場合よりも半構造化面接を参考にした場合の方が感度が有意に高く、異なる面接形式を参考にした場合の特異度は同程度でありました。

半構造化面接、構造化面接、MINIを用いた場合のROC曲線下面積(AUC)はそれぞれ0.88であった( 0.89)、0.82(0.81~0.84)、0.87(0.85~0.88)でありました。 サブグループ分析では、有意な陽性所見は見られりませんでした。


本研究では、個々の被験者のデータに基づいた大規模サンプルのメタ解析を行った結果、大うつ病のスクリーニングでは、PHQ-2(境界値2以上)とPHQ-9(境界値10以上)を最初に使用した場合、PHQ-9(境界値10以上)を直接使用した場合と比較して、感度に有意な差はないが、特異度が高くなりました。

これらの結果から、うつ病のスクリーニングは、非常に簡潔な2項目のみのPHQ-2から始め、合計スコアが2以上の場合はPHQ-9のみで行うことができます。このシーケンシャルスクリーニングのアプローチは、精度を犠牲にすることなく、57%の人を比較的複雑なPHQ-9の直接スクリーニングから救うことができました。

記者 神出病院 報道
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