EXPRESS DIARY~鉄人日記~

鉄道に関することを日々徒然なるままに書いて行こうと思います。

阪神を思う…

2008年07月09日 | 野球

071020hans95032  阪神を思う…と言っても写真は阪神電車ながら、今日は阪神タイガースについて少し語りたいと思います。阪神と競馬について語らせれば…という感じの私ですが、今さら今年のタイガースについて語っても仕方がない。既に優勝は決まっているのだから。ただ、来年以降のタイガースについては今のままで大丈夫かと言われるとそうでもないため、今後のタイガースについて考えていきたい。来年以降を語るにはまずはオリンピック期間での戦いがその試金石になるのではないかと思う。新井、林が抜けた影響は普通に痛いところだが、矢野、藤川、久保田が抜けることに関しては今後計算しておかなければならないところだからだ。矢野は年齢的にそろそろというか、少なくとも後継の捕手の選定は終わっていなければならないような年齢に達しており、ポスト矢野はここ数年のタイガースの懸案事項でもある。藤川、久保田については今すぐ抜けるということはなくとも、近い将来メジャーへの移籍などで抜ける可能性があったり、経年疲労による怪我も心配だから、JFKなき後の7・8・9を考えるにはちょうどいい機会と言える。このうちポスト矢野についてはおそらく野口が起用されるものと思われるが、オリンピック期間は野口で乗りきれても、来年再来年を考えれば野口も矢野に劣らずいい歳なので、いつまでも正妻として居座れる人材ではない。そう考えると余裕のある今現在の状況を活かしてオリンピック期間中は若手捕手を起用すべきなのではないかと思う。今若手捕手に経験を積ませておかなければ、正捕手なき後チームがガタガタになったヤクルトや横浜のようになり兼ねない。セリーグの栄枯盛衰を見ていると如何にも捕手の重要性がわかろうというものだ。古田なき後のヤクルト、谷繁なき後の横浜、少し古いが達川なき後の広島、阿部が成長途上だった巨人など捕手とチーム成績の関係について列挙すればいくらでも出てくる。パリーグでもソフトバンクが近年チーム力がありながら成績が今一つなのは城島なき後の捕手が育っていないということがあるだろう。西武にしてもポスト伊東で苦しんでいた。そのように考えると矢野なき後のタイガースは一体どうなるのか末恐ろしいところだ。同じことは谷繁なき後の中日にも言えることだ。阪神の屋台骨は打は金本、新井、投は下柳、JFK、守は矢野、走は赤星となっているが、このうち金本、下柳、矢野の同級生トリオについてはそろそろというより既にポストが決まっていてもおかしくない年齢だ。

 鉄人金本についてはまだまだ現役を続けられるだろうが、近い将来4番の座は新井に明け渡すと思われる。広島には悪いがそういった意味では4番の補強は既に準備ができていると言える。また、クリーンアップについては林が復活してほぼ形が固まってきているので、これに桜井や今岡が復活してくれば、打線については今のところ問題は生じないと思う。投の中心は下柳ながらも先発陣はそれなりに豊富で、安藤、福原が怪我なく頑張れば、右の先発はしばらく安泰だ。左腕についても岩田が一本立ちした感があるので、このまま順調に行ってくれれば左腕エースにもなり得る存在だ。左腕についてはもう少し量が欲しいところで、能見や小嶋、筒井と言ったところが出てきたらもう少し層が厚くなる。現状の投手陣を見る限り、右腕については若竹や鶴といった若い伸び盛りの投手が多いので、左腕の補強が今後の課題と思われる。ポストJFKについては正直現段階では難しい問題だ。どうしてもチームとしては先発の補強を考えてしまうが、現在のタイガースの投手陣の構成はほぼ理想的と言えるもので、今後もこのような体系が取れていければ、チームが大崩れすることはないと思われる。ポスト藤川は時期尚早とも思えるが、今のうちに藤川並みの豪球が投げられる投手を発掘しておく必要はあるだろう。候補としては先に挙げた若竹や鶴あたりもポスト藤川の候補と言える。ポストジェフについても難しいところだが、かつての遠山のようなワンポイントでもいいので、強力な中継ぎ左腕が必要だ。

 走については赤星が五体満足であればもっと走れると思うが、首に故障を抱えており、万全の体制ではない。赤星、平野が走りまくるのが今年のタイガースの売りの一つだったと言えるが、平野も故障しており、代走で走れる選手が一人欲しいところだ。広島に放出する形になった赤松がいれば走の方は今よりもっと走るタイガースのイメージができたのではないかと思われるが、死んだ子の歳を数えても仕方がない。こちらも走れる選手の補強は必要だろう。秀太のようにどこでも守れるマルチプレーヤーで、なおかつ塁間を赤星以上に走れる選手が理想的だ。

 さて本題の捕手だが、矢野・野口の後継は未だ見えてきていないのが現状だ。昨年は狩野が1軍に上がってマスクをかぶることもあったが、今年は怪我などに泣きファーム暮らしとなっている。そのファームでも狩野が正捕手というわけではなく、小宮山、清水、岡崎、橋本と競争しているような状態だ。ポスト矢野というよりファームから誰が這い上がってくるのかという状況では先が思いやられる。現状を見る限りでは近鉄特急が阪神沿線に乗り入れてくる頃には阪神タイガースは元のチームに戻っているかもしれない。一日も早くポスト矢野が出てくることを期待したいものだ。